坂口杏里が告白。ホスト狂い、風俗勤めの根っこにあった“寂しさ”とは
何かと世間を騒がせがちな坂口杏里。
二世タレント、おバカタレントとして一世を風靡するも、ホストにハマって借金を作って、デリヘル嬢となり、ついにはAV女優デビュー……と絵に描いたような転落人生。ついこの間も二度目の逮捕……と、今年もいろいろやらかしました。そして現在は「ANRIちゃんねる」を開設してYouTuberに! やることなすこと話題になってしまう坂口杏里が、今の気持ちを告白した初の自伝本『それでも、生きてく』 (2019年12月13日刊)を出版、その半生を振り返っています。
今年6月に放送されて話題になった『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)で「こんなにも生きるのが下手な人を見たことがない」と言われていた坂口杏里ですが、まさにその通り。
「なんで普通に生きていけないの?」「なんで後先考えて行動できないの?」「ママはきっと泣いてるよ」
彼女がネットニュースなどで話題になるたびに、ほとんどの人はそう思うことでしょう。
「バカ正直で、不器用で、正義感の強いあたし」と本人があとがきで語っているように、とにかくまっすぐすぎる。
ホストに狂って借金を抱えた挙句、デリヘル嬢として働き、AVに出演した坂口に「どうしてそうなっちゃうかなあ」と首をかしげたくなります。だけど彼女は誰かのためになりたかっただけ。愛がほしかっただけ。本書を読めば、それがよくわかるのです。
数年前まではおバカタレントとしてバラエティにひっぱりだこだった坂口杏里。母であり女優の坂口良子さんも彼女の芸能活動を応援するため、バラエティ番組でよく共演していました。でも最愛の母は2013年3月に五十七歳の若さで亡くなってしまいます。その後、お笑いタレントとの熱愛も話題になったけれど、坂口良子という後ろ盾がいなくなったこともあって、次第にマスコミからのバッシング対象になってしまいます。
そんなある日、彼女は仕事でナンバーワンホストを決めるイベントのゲスト審査員をつとめることに。そこで一目ぼれしたのが某ホスト氏。彼に夢中になることで、母親を失った寂しさと、マスコミに叩かれることへのストレスから、一時的にでも逃避することができたそうです。そして彼女は決意します。そのホストを全力で応援しよう。彼が喜ぶことなら、なんでもしてあげよう、と。
「これまでは、ずっとママに守ってもらってた。そんなあたしが、誰かの役に立ってる。あたしが育ててあげてる。もっともっと、できるかぎりのことをしてあげたい。あたしにできることは、全部、全部、ぜーんぶしてあげたい! 心からそう思った」
本の中で坂口杏里はこう語っています。
<彼をナンバーワンにしてあげるために、シャンパンタワーをガンガンやり、何十万もする高いシャンパンをオーダーします。売り上げのいい新入りホストを蹴落とすため、誕生日会、昇格祭……と、惜しみなくお金を使います。そしてある日、貯金は尽きてしまいます。売掛もどんどん膨らんでいき、借金返済のために高級デリヘル嬢に転身、そしてついにはアダルトビデオ出演を決意します。>
ホストにハマってしまい、お金が必要だからデリヘル始めました、という女の子は結構多いと聞きます。元タレントの坂口杏里も、そんな女の子のうちの一人だったのです。
「(デリヘルという)職業に対しての偏見はもちろんない。だけど、やりたくてやってるわけじゃない。あたしってなんなんだろう。自分でもよくわからなかった」
「誰かと一緒にいたい。頼りたい。寄りかかりたい。あたしはどうしようもなく寂しがり屋で甘えん坊。いつだって、ホンモノの愛を求めてる」
とにかくまっすぐすぎるだけ
ホストは、つらい現実を忘れさせてくれた
ホストを支えるためには、お金が必要で風俗の世界へ
1
2



