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坂口杏里が告白。ホスト狂い、風俗勤めの根っこにあった“寂しさ”とは

いつだってホンモノの愛を求めている

 彼女が過剰に愛を求めるのには、その生い立ちが関係しているのかもしれません。 『それでも、生きてく』 (2019年12月13日刊)「ママは男運がない人だったんだな。大人になった今、つくづく思う」  彼女が言うように、坂口良子さんは元夫が残した40億円の借金を背負います。そのとき杏里さんはまだ3歳。甘えたい盛りに、良子さんは借金を返すための仕事に追われ、留守がちでした。育ててくれた祖父母は厳しく、言うことを聞かないと手をあげられることもしばしば。今思うと虐待だったかもしれない、と彼女は語っています。幼少期の寂しかった記憶。それは坂口杏里の人格形成に大きく影響しているようです。

「ママのかわりになる人なんて誰もいない」

 10代半ばで芸能界に入ってようやく母との時間を持てるようになり、彼女は幸せでした。しかし、彼女が二十二才のときに、良子さんが亡くなります。  どうして自分にはこんなことばかりが起こるのか、と、彼女は自暴自棄に。 「寂しさを紛らわせるために買い物をする。欲しくて買った服やバッグも、いざそれを手にしたときにはもうどうでもよくなってる。そして結局満たされない」 「ママが亡くなって眠れなくて、抗うつ剤や睡眠導入剤に頼ってた。抗うつ剤を飲んでるのによけいに落ち込んだり、眠剤を飲んでも眠れなかったり」 「ママがいたことで、あたしは満たされてた。ママがいたから、寂しくなかったし、心が安定してた。ママのかわりになる人なんて誰もいない」  そしてついに、こんなことを考えるようになります。 「あたしも早くママのところに早く行きたい」と……。

トラウマと空虚感を今も抱えたまま生きていく

 母がいなくなった空虚さを満たすためにホストに走った。借金を作り、その場しのぎのために生きざるを得なくなった。乱れた生活の果てに逮捕され……。  幼少期のトラウマと、母を亡くした空虚さは今も抱えたままだけど、それでも生きていく彼女。その転落と再生を描く本書を読み終わった頃には、あなたもきっと「がんばれ!」と心の中でエールを送りたくなるでしょう。 『それでも、生きてく』 (2019年12月13日刊)<坂口杏里プロフィール> 1991年東京都生まれ。母は女優の故・坂口良子。2008年に芸能界デビュー。二世タレントとして注目され、バラエティータレント、女優として活躍。2014年、映画『ハニー・フラッパーズ』で主演を務める。芸能活動を一時休止した後、2016年にANRI名義でAVデビュー。2017年にタレント活動の引退を宣言するが、現在は再起をかけYouTuberとして活動中。初の自伝本『それでも、生きてく』が12月13日に出版される。 <文/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
女子SPA!編集部
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。X:@joshispa、Instagram:@joshispa
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