現在の夫とは、最初の結婚での失敗を反面教師にしているといいます。 「相手より優位に立ちたい、弱く見られたくないとのプライドもあったんだと思います。だから、今の夫にはなるべく自分から謝るようにしていますし、何かしてもらったら些細なことでもお礼を言ってます。 　けど、一番重要なのは、記入済みの離婚届けは絶対に渡さないこと。これさえしなければ前みたいなことにはなりませんから（笑）」 　自分とは別れられないとタカを括り、離婚届を脅しに使うという話はたまに聞きますが、実際には脅しにはなっていないということ。離婚届は夫婦間のマウンティングの道具ではないのです。 　また、勝手に離婚届を出した側も、相手が調停や訴訟をした場合は離婚が無効になる可能性があり、たとえ署名・捺印が本物であっても公正証書原本不実記録罪などに問われる場合もあります。 　軽々しく離婚届けを扱わないようくれぐれも注意してくださいね。 ―シリーズ「結婚の誤算」― ＜文／トシタカマサ＞ ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】