同窓会で初恋の彼の変わり様にびっくり。さわやか男子だったのに…
年末年始に帰省して、地元の友達とプチ同窓会という名の飲み会に……なんて流れになった人もいるのではないでしょうか。
遥さん(仮名・32歳)は昨年の帰省の際、数年ぶりに小学校の同級生同士で集まろうという話になりました。するとそこには、初恋の相手が……。
「小学校時代の友達と再会したのは、本当に久しぶりで、10年ぶり? いや20年ぶり? って感じでした。1、2人はたまーに連絡を取ったりするものの、ほとんどの人が卒業以来音信不通。フェイスブックでつながってた人がいたため、今回の飲み会も声をかけてもらいました」
遥さんの地元は地方の新興住宅地。もともと中途半端な田舎感が、安っぽさを感じてあまり好きではなかったそうです。大学から東京に出て、そのまま東京暮らしを満喫中。そんな彼女が今回の飲み会に参加しようと思ったのは、誘ってもらったから、という理由だけではなかったそうです。
「実は初恋の相手も参加するらしいと、連絡があったんです。私も彼も小学生以来再会していません。足が早くて長身だった彼。今どんな風になってるのかな~って、正直そこだけが目的でした」
ワクワクとドキドキをつのらせていた彼女。事前情報として、彼は理系の大学に進んでいるという事を耳にしていましたが、それ以外は謎のまま。なんと参加メンバー全員、彼には卒業以来、会っていなかったそうです。
「そして飲み会から1時間ほどたった頃でしょうか。彼が遅れて登場したんです。今でも忘れません。最初の感想は、『え?え?浩二(仮名)くん?』て感じで……」
苦笑しながら言葉をにごす遥さん。一体どうしたのか聞くと、浩二くんの見た目が想定外に変化していたとか。
「最初の印象は『今ジャマイカから帰ってきたの?!』って感じでした。肌が黒くて頭はくりくりパーマで、デロっとした服を着てました。小学校時代の、さわやかで脚の長い彼ではなく、体型もわりとぽっちゃりしてて、イケメンって感じではなく、ヒッピー?ワイルド系?な感じでした」
本人も見た目の変化には気づいていたようで、「昔とぜんぜん違うでしょー?」って笑っていたとか。なぜ浩二さんにそんな変化が起きたのでしょう。
「どうやら大学時代、バックパッカーに目覚めてしまったようです。理系の大学に進んだのは間違いなかったのですが、途中で海外に目覚め、リュック1つで世界中を回ったとか。
現在はバイトや会社員をしながらお金をためて、たまったら半年とか長期で海外にステイし、現地の空気感を味わう旅がメインの生活をしているそうです」
彼は彼で、好きなことを貫いて人生を楽しんでおり、遥さんの“さわやか”という印象から変わっていただけで、アレコレ言うのはどうかな?という気もしますが。
ともあれ同窓会の衝撃は、それだけではなかったそうです。
「小学生当時、”ガリ勉”のグループに入っていた男の子が、すごいハイスペ男子になってたんです。小学生時代は、メガネかけて常にNバッグ(日能研の塾バッグ)しょって、ガリガリ机に向かってたイメージなんですが、その後、東大に合格し、都銀に入り、転職して上場企業の経営企画室にいるそうで、着々とキャリアを重ねていました……」
私服こそ普通で、別にイケメンとまでは思わないそうですが、しゃべっていても面白いし、あきらかに身なりがいい。普段スペックなど気にしない遥さんも、一瞬くらっときたそうで、ついでに「今度合コンでもしよう!」と声をかけてしまったそうです。
「同窓会って、こういうがっかりと衝撃があるんだな~って思いました。ちなみにガリ勉クンとは後日合コンしたのですが、その時は『あれ?やっぱり普通の真面目な男子なだけじゃん』って感じで……。
再会した時ほどの衝撃はありませんでした。やっぱり過去とのギャップが、驚きにつながるんですね」
そう話す遥さん。今度は、かつての憧れ・浩二さんと1回でもデートに行ってもらいたいものです。
―シリーズ「帰省の悲喜こもごも」―
<文/しおえり真生>
けれども、その姿や振る舞いは、長い月日の中で、彼女の予想をはるかに超えるものになっていたそうです。