なぜ男性って「激しく動く=気持ちよくさせる」だと思ってるの?|性活相談
相手の共感力を高めるにはどうすればいいの?
もしも彼がプライドが高い場合は、へそを曲げる可能性があります。よって、彼が自分で気づいてあなたともっと向き合うようになるのを待つしかないです。これは、相手に嫌われたくないと思ってしまう、恋人関係の人たちが抱える当事者同士故の難しさと一緒です。
相手の望みがわかるような共感力の高い人間になってほしいと働きかけるのは、どうしても私のことをわかってと押し付けることになります。それは、働きかけられた側からすると相手の型にはめられたような、人格を否定されたような気がします。行為の否定と人格の否定を切り離して受け止められないから起きる悲劇です。
上手い下手に経験人数は関係ない。それより大事なのは…
こうなるには、自分が正しいと思っていることが必ずしも正しいわけじゃないんだとか、当たり前だと思っていることが相手にとっての当たり前ではないんだと気づき、一度しっかりと自分と他者の境界線を認識するところからスタートします。その上で常に相手を思いやります。
もっと単純な言い方をすれば、相手を自分と同じ位大切にするのです。それは自己犠牲心を発揮して相手のために尽くすのとは違います。これが難しいバランスなのですが、ちゃんと自分の喜びや、嫌い、寂しい、不快といったネガティブな感情や感覚も大切にした上で、相手を否定したり攻撃することなくあるがまま認め受け入れていくことが重要です。
セックスには他の行為にはない快楽があって、その内の肉体的快感にばかり意識が行くと、どうしても自分勝手になります。肉体的快感だけではない快楽、言うなれば内面からこみ上げてくる悦びに気がつけると、それは物理的刺激とは違うので重なり合い、溶け合え、共感できます。
セフレという気楽な関係性だからこそ正直にいろいろ話してみてください。そしてセフレといえども、セックスをしている瞬間はとことん相手のことを好きになるのが思いやり能力を発揮させ共感力を高めます。肉体的刺激より、感情から始まるセックスがオススメです。

森林原人さん
森林原人
1979年生まれ。1999年にAV男優デビュー。出演本数1万本。経験人数9千人。セックスの虜になり道を踏み外したと思われているが、本人は生きる道を見つけられたとむしろ感謝している。著書に『イケるSEX』(扶桑社)、『セックスお悩み相談室』(扶桑社)他。性と向き合い、性を知り、性を楽しむためのサイト「リビドーリブ」とYouTubeチャンネル「森林原人YouTube」を運営。★Twitter(@AVmoribayashi)/★Instagram(@genjin_moribayashi_1979)
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『イケるSEX』 女子SPA!の人気連載「AV男優・森林原人の性活相談」が書籍化! 経験人数10,000人超のトップ男優である森林原人が、セックスに悩める一般女性の質問に愛をもって答える。「イク感覚がわからない」「彼がゴムを付けてくれない」「“30代処女”は重い?」etc.
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