別れた男女がまた恋に落ちることはあるのか。恋愛映画の巨匠に聞く
「人生最良の日々はこれから来る日々」
ルルーシュ監督「女性を幸せにすること。人生経験が浅い若い女性にとって愛は気まぐれですが、そういった女性を幸せにするのは難しい。ですから、『男と女』では、人生の酸いも甘いも噛み分けた女性を幸せにするという私の理想の恋愛を描きました。とはいえ、女性と恋に落ちるたびに私の恋愛観も変わるのですが(笑)」
――過去に監督はご自分のことをロマンティックな楽観主義者だとおっしゃっています。
ルルーシュ監督「私は常に18歳ですから(笑)。ヴィクトル・ユーゴーは『最良の日々はこの先の人生に訪れる』と言っていますが、私にとっても人生の最良のときは、これから来る日々なのです。つまり、明日は今日より幸せになる。先程言ったように“今”を味わうことが一番の幸せだから。これまでの私の人生でも去年よりも今年のほうが興味深かったし、きっと来年は今年よりももっと楽しい一年になるでしょう」
始まりがあり終わりが来る…愛の物語は同じ
此花わか
ジェンダー・社会・文化を取材し、英語と日本語で発信するジャーナリスト。ヒュー・ジャックマンや山崎直子氏など、ハリウッドスターから宇宙飛行士まで様々な方面で活躍する人々のインタビューを手掛ける。X(旧twitter):@sakuya_kono
1
2


