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グレタさん・17歳への「セクハラステッカー」を作った石油会社が炎上

「グレタ」と背中に書かれたヌードの女性が後方から髪を引っ張られる姿が描かれた、カナダ・アルバータ州の石油会社X-siteの広報ステッカーに、環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(17)を中傷するものだと非難の声が多く集まっているのをご存知でしょうか?
拒絶

写真はイメージです

「同じカナダ人として許せない。最低最悪」

 若い環境活動家たちを牽引するリーダー的存在として世界的に知られるスウェーデン出身のグレタ・トゥーンベリさんは、その挑発的なアプローチ方法のせいか、保守派を中心に批判されることも多い人物。
 しかし今回のステッカーには石油会社が拠点とするアルバータ州内からも怒りの声が続出しています。アルバータ州は、カナダの中でも保守派が多いことで知られており、州経済の大部分を石油関連に依存しているため、グレタさんの主張とは相反した立場にいる業界関係者も少なくないはずですが、さすがに未成年のグレタさんを性的に蔑(さげす)むような内容を人として見過ごすことができなかったのでしょう。  アルバータ州文化庁大臣、カナダ保守党のLeela Aheer氏も「私達の州の価値観とは相容れない下劣なグラフィック。関係者は即刻謝罪すべき」とTwitterで声をあげています。 「同じカナダ人として許せない。最低最悪。このステッカーは作った人間だけではなく、この会社の本質を表している。恥じるべきだ」「グレタさんが仮に成人していたとしても問題だ」「石油業界のモラルは30年遅れてる」とインターネット上でも批判の声が多く見られました。

X-site側は当初関与を否定も、後に謝罪文を掲載

環境破壊、石油会社

写真はイメージです

 問題のステッカーを見た13歳の子供を持つアルバータ州民からの「未成年者への性的暴行を描いた児童ポルノにあたるのではないか」といった抗議の電話に対して当初X-siteの担当者は「彼女は子供ではない。17歳だ」と答えていたようですが、2月27日、地元メディア『エドモントンニュース』の取材に対して「当社も従業員もステッカーの作成には関与していない」とコメント。  けれども、その後3月2日には会社ホームページにて「今回のような露骨な個人への攻撃は許されるものではない」「マネージメントチームは全責任を負う。今回のことが二度と起こらないよう、新たな社内ポリシー導入を検討し、社内上層部から現場の従業員まで全員で改善に努める」と謝罪文を掲載しています。
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グレタさんも自身のTwitterにて問題のステッカーに言及
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