これは後々知ったことなのですが、読モの世界にも強烈なヒエラルキーが存在し、トップに君臨するのは当然有名・人気読モ。 　彼女たちがいる撮影ではライターさんやカメラマンさんも気を使うほどで、私のようなペーペーが勝手な振る舞いをするなんてもってのほか。あのメイクルームでの行動もNGだったのでしょう。 「○○さん、鏡とお水です」 　だなんて、扱われ方が別格。 　まぁ、あの日誰が舌打ちをしたのかは定かではありませんが……。撮影はというと、緊張と舌打ちの衝撃で顔は引きつりまくるし、ポーズはぎこちないしで申し訳ない気持ちと不甲斐なさでいっぱい。背中を丸めてトボトボと帰ったのでした。 　言うまでもなく使ってもらった写真は小さく自分でも、「かわいくないな」と思いましたよ。何も知らずに行動したのと、豆腐メンタルで臨んだ私にも問題アリですけどね。 ―読者モデルの裏話 VOL2― ＜文／高木沙織＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】