【いまどきの男を知る会　ファイルNo.21 最高頭脳男子】 　ちょっと前に仕事関係の会合でお会いした、東大法学部出身の大学教授(40代)、Kさん。「東大に合格したら地元の新聞に載った」「裁判官は童貞の極致」といったワードが印象に残り、改めてお話を伺いました。 　Kさんは東大の文系では最難関の東大法学部ご出身。今は大学教授という最高頭脳男子です。私の他の東大出身者の知人(名門男子校→東大で、えげつない下ネタを言い出す方や、突然英語で話し出す人など)と比べると、そこまで東大をこじらせていなくて客観的な視点を保っているようです。その理由の一つは、Kさんの出身校にもあるかもしれません。 「東大に入ってみると、有名高校の人が多いですね。開成、筑駒、麻布、ラ・サールなど……。僕は地方の誰も知らない高校ですけど、その県から東大に行く人は年に10人くらい。一浪したおかげで塾で東京の有名高校の人とも知り合えて、入学前に人脈ができて良かったです。それがないと大変だったと思います」 　名門私立校から東大だと選民意識が培養されていきそうです。Kさんは地方の公立校から浪人を経たことで、人格がマイルドになられたのでしょう。 「ラ・サール出身者で、女性に対する扱いがおかしい人もいましたね。後輩で、筑駒から東大を出て起業した男子で、SNSでイキり散らかしている人もいて目に余ります。東大はモテるか? どうなんでしょう。大学院時代、同級生に女性を紹介したら、あとで女性から苦情がきたこともあります。本に書いてあった女性を落とすテクニックをそのまま実行したみたいで……。東大大学院はさら煮詰まった、コミュニケーションが苦手な人がいる印象です」 　若干アスペっぽい言動でも、将来のポテンシャルと高いIQが感じられれば、受け入れられると思ってしまいますが……。ちなみに以前問題になった、東大男子が東大女子を避けて他大の女子と付き合いがちな風潮はどうなんでしょう。 「僕の頃は、法学部は女性が圧倒的に少なかったです。一つ下に豊田真由子さんがいましたが、その女友達も強烈なキャラでしたね。当時も、あまり学内の女子と付き合う空気じゃなかったです」 　それついて、同席していた東大大学院出身の女性も自嘲気味に語ります。 「生物としてかわいげがあるかないかっていうことじゃないですか……」 　今は擬態して、一般の女子大生っぽいファッションでメイクも流行に合わせたかわいい東大女子が増えている印象ですが、十数年前は硬派でまじめな東大女子が多かった記憶が。時々、六條華さん(法学部出身グラビアアイドル。金粉ヌードも披露)みたいなはじけた美女が出現していましたが……。 「今は、東大出身同士とか同等の学歴のパワーカップルも増えていますよね。僕の頃は、聖心女子大や清泉女子大と付き合う人が多かったです。東大内で付き合うのは、恋愛のマーケットににおける競争力のなさを露呈しているようで、近海漁業するやつはダメだ、という価値観がありました。男なら遠洋漁業で一本釣りしてこい、という……」 　お嬢様女子大に通い、ハイレベルな女子力を磨いてきた女子たちは、東大男子の冒険心や挑戦欲を刺激する存在だったようです。女子大の女子にしても将来安心できるので、お互いメリットがある関係です。