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東大卒40代男性が語る、東大生たちの“異次元な“恋愛事情|辛酸なめ子

東大生が行き着く「童貞の極地」とは?

 将来安泰な就職先といえば、十数年前はやはり国家公務員や弁護士、政府系の銀行などが人気だったそうですが、最近は外資系金融やコンサルティング会社、IT企業を志望する人が多く、時代の流れを感じるとおっしゃるKさん。 東大生が行き着く「童貞の極地」とは?「僕がいた頃、成績がいい人は、裁判官になっていました。受かるのが難しいし、ずっと勉強できる人でないとならない。一生、試験の順位を引きずっている感じです。でも、裁判官になったら行動の制約がすごい。  官舎に友だちを招くのもダメだし、どこに当事者がいるかわからないので、会話の内容が漏れると問題なので飲み屋にも行けない。裁判所の会議室で缶ビール買ってきて事務官と飲むくらいが楽しみです。だから事務官と結婚する人多いです。年収は高いけどむちゃくちゃ世間知らず。童貞の極致です。会話は法律の話ばっかり。世間話ができない人たちです。  飲みに誘っても個室じゃないと来ないですね。飲んでもおもしろくないし裁判で会ったとしても有利な判決してくれるわけないし……。童貞度が高い裁判官に離婚裁判で判決されたくないですよね」  そこまで言われると、これから裁判のニュース映像で裁判官を注視したくなります。ストイックで遊びを知らずに生きてきたから、チャラくて享楽的な犯罪者は許せない存在だと思っているのかもしれません。薬物芸能人とかに対してことさらに厳しくなりそうです。  裁判官について調べていたら、弁護士費用のサイトに裁判官の発言がまとめられていて、痴漢を働いた男に対し「ムラムラしたら、こぶしを握り、我慢しなさい」と言ったという事例を見つけました。想像以上のピュアさです……。

東大ブランドにこだわる人・こだわらない人

東大ブランドにこだわる人・こだわらない人 素人としては、弁護士も大学教授も裁判官も一律にエリートですごいと思ってしまい、親戚にいたら自慢したくなりますが、Kさんは東大ブランドに対しては距離感を持っていて冷静なスタンスです。 「これほど愛校心が薄い学校もないと思いますよ。最近まで同窓会もなかったし。自慢するのは極力しないようにしたいです。そういう話を好まない人がいるので、しないにこしたことがないという感覚。普通に絡まれたり、反感持たれることも多いですし。会話で偶然同じ大学とわかると、あ、そうなんだ残念だね。この話やめよう、となります。そういうのにこだわる人はおかしいと思います。早稲田の人は愛校心が強くて同じ大学出身者同士盛り上がってうらやましいと思うこともありますが……」  と、声をひそめて語るKさん。頭が良いと思考が先回りして、相手の心理や反応を予測するようになるのでしょう。東大男子はコミュニケーションが得意か不得意かにタイプが二極化されるようです。これまでの経験から、東大出身と公言しないのが得策だ、という結論に至ったKさん。初対面で私に学歴を教えてくれたのは、私が学歴好きだと会話の感じで察せられたのかもしれません。  自分からはアピールしない最高頭脳男子の処世術。東大出身らしき人を見つけたら、騒ぎ立てずそっと遠くから見守りたいです。 <文&イラスト/辛酸なめ子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著者は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。
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