Gourmet

野菜を冷凍してみたら…まずくなる/むしろ美味しくなる野菜の見分け方

大根の煮物が最強。味しみしみに

 やってみて大ホームランだったのが、「大根」。おでんで食べる、味のしみた大根って、自宅で再現するのが難しいですよね。ところが、大根は冷凍することで、細胞壁が壊れて味が染み込みやすくなるため、短時間でおいしい煮物に仕上がることがわかりました。大きめに切って冷凍し、冷凍のまま煮ること15分程度。生の大根を煮る時よりも、驚くほど柔らかく、ジューシーに仕上がります
自宅で冷凍野菜 アタリハズレの見分け方

大根の煮物は絶品!冷凍による劣化も感じない。

 同様に、意外にもホクホク美味しかったのが、「じゃがいも(まるごと)」。ゴロゴロした新じゃがをそのまま冷凍して煮物にすると、ホクホクの仕上がりに感動することでしょう。しかしながら、イモ類は常温での保存はそこそこ効きますから、大根ほどの熱狂感はありません。

キノコは調理して冷凍が理想

 そしてもう一つオススメなのが、キノコ。 自宅で冷凍野菜 アタリハズレの見分け方 ただし、キノコは水分も多く食感自体は悪くなるので、なるべく小さく切って“サブ食材”として使うのが賢明(ちょっと旨味を足したい炊き込みご飯や、スープなどに加えるなど)。もしくは、調理したものを冷凍するのが最もオススメで、以前ご紹介した「キノコのラグー」はたっぷり作り置いて冷凍しておくと、大活躍してくれます。 自宅で冷凍野菜 アタリハズレの見分け方 大根は1本買うと使い切るのも難しいですし、キノコも使い切りがしにくい食材でしょうから、是非冷凍をお試しください! 【参考記事】⇒2ステップで大量ストック作れちゃう「きのこのラグー」が優秀 <文、写真/スギアカツキ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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