一点ものの古着とは一期一会、ヴィンテージを日常に取り入れてみて
『わたし史上最高のおしゃれになる!』『お金をかけずにシックなおしゃれ』などの著書があるファッションブロガー・小林直子さんが、愛用しているアイテムをご紹介します。
ここ数年のファッションの世界におけるサステナビリティを重視する姿勢の流れの中で、セカンドハンドと同様に、古着、あるいはヴィンテージが再び注目されるようになりました。
ほとんどのヨーロッパの都市には昔からヴィンテージショップがあり、それこそ100年ぐらい前のものから、ごく最近のものまで多く売られています。
実際に着るために買う人、またデザインするときのデザインソースとして買う人などさまざまですが、どこのショップも人でにぎわっており、わたしもロンドンやパリへ行った折には、どこかしら寄ってはひととおり見て回りました。
けれども、実際に買うとなると、これがなかなか難しいため、今まで外国で古着を買ったことはありません。
デザインがいいなと思っても、状態が悪かったり、または状態はとてもよいのに日本での着る機会が全く想像できないものだったりと、手に取ってレジまでもっていくまでには至らず、いつもショップの中を考えながらぐるぐる回っただけでお店を後にするのでした。
日本にも昔からヨーロッパやアメリカの古着を扱うショップは、高円寺や代官山にぽつぽつとありましたが、それらのショップはやはり古着好きの一部のコアなファンのためのショップといった風情で、特に古着が好きというわけではない一般の人が日常的に訪れるショップではなかったと思います。
しかしここへ来て、日本のごく普通の街にもヨーロッパやアメリカの古着を扱うショップがぐんとふえ、しかもそれらのショップではごく普通の人たちが、新品のものを選ぶときと同じように古着を楽しそうに選んでいる光景が日常的なものとなりました。
海外のヴィンテージショップと違って、日本の古着屋さんには安心感があります。
なぜかというと、例えばロンドンの古着屋だと、破損がひどかったり、しみがついていたりするものも普通に売られていたりするのに対して、日本の古着屋の場合、まずショップが古着の状態を選別しているので、着るのに支障があるほどの破損や汚れがあるものは売られていないからです。
また、日本での日常生活ではどうにも着る機会がないものも除外されていますので、これは一体どういう場面で着たらいいのだろうかと、いちいち悩む必要がありません。
日本でもヴィンテージをあつかう古着屋さんが増加

セカンドハンド、古着、あるいはヴィンテージが再び注目されている
(※画像はイメージです。以下同じ)

古着を実際に買うのはなかなか難しい…
RAGTAGさんの投稿 2015年12月10日木曜日
日本のショップは、状態によって古着を選別しているので安心

日本のショップは、状態によって古着を選別しているので安心
(※画像:ユーズド・セレクトショップ『Ragtag』の公式HPより)
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