「脱毛などの美容医療、大手VS個人クリニックどちらがいい?」医師の答えは…
こんにちは、ドクター麻梨子こと、美容外科皮膚科医師の平田麻梨子(ひらた まりこ)です。
昨今電車に乗れば脱毛の広告、しみとりの広告、AGAの広告と美容医療の広告を至る所に見つけることができます。たくさんの美容クリニックがありますが、実際に大手クリニックと個人クリニックどちらが良いのでしょうか?
どちらにも勤務したことがある医師として、今日は見解を述べようと思います。
大手クリニックは様々なドクターがいるので、トラブルがあったときに「担当医師以外の話を聞きたい」ということができます。
また、クリニック全体での症例数がとても多く、基本的にほとんどのトラブルを経験していることになるので、落ち着いてトラブル対応をしてくれる可能性が高いです。施術の種類も豊富であることが多いです。全部買えるデパートのような感じですね。
値段に関しては、大手だからといって安いことはないように思います。例えばヒアルロン酸200円と広告に出ていても、とんでもなく少量だったりして、結局自分の顔全体を若くするためには50万円必要だったなんてことも、聞く話です。
ホームページの値段が最初から高いクリニックも普通にありますので、値段はクリニックによるという感じです。
待ち時間は、値段表記が安いクリニックは待ちますし、高いクリニックは待ちません。
もし、よく調べずに行ってしまったら、どの医師が担当してくれるかわからないという点は大手クリニックのデメリットでしょう。
当たり前ですが、誰にでも初めてはあります。“初めての施術を担当した患者様”に自分がなってしまう可能性があるというのはデメリットだと思います。
また、信頼できる医師を見つけたと思ったら、いつの間にか辞めていたということもよくあります。新宿医院に通ってたのに、知らぬ間に福岡に異動されていたら、どんなにその医師を気に入っていたとしても流石に通えないですよね。ナースやカウンセラーも移り変わりが激しいので、人に対しての信頼関係というのが築きにくいと思います。
そういうこともあり、クリニック自体が冷たい印象になりがちです。アットホームの真逆で、業務的に全て行われるので、融通(ゆうづう)はきかないでしょう。

平田麻梨子医師
大手クリニックの良いところは?
大手クリニックの悪いところは?

写真はイメージです(以下同じ)


