俳優・山田裕貴の躍進が止まらない!ファンをも「誰?!」と思わせる“カメレオン”っぷり
俳優・山田裕貴の躍進が止まりません。
印象的な顔立ち、演じる役の幅広さと作品に溶け込む高い実力から「カメレオン俳優」とも言われている山田。いつからだろう…彼は気づくと作品のなかにいたのです。
大変遅ればせながら、筆者が山田裕貴という俳優の凄さに気づいたのは2021年に公開された映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』。俳優デビューからまさかの10年目です。
それは、彼が作品の世界観を何よりも守りながら演じているからだと思いました。ある意味、作品を通しては山田裕貴という人物の個性が全く感じられないのです。これこそ、本当の意味でのカメレオン俳優ではないでしょうか。
特に、漫画や小説の実写化作品だと、その徹底した役づくりが顕著に感じられます。『ここは今から倫理です。』の高柳、『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』の山田、『東京リベンジャーズ』のドラケン…挙げたらキリがありません。また、ドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』で、志村けんさんご本人を演じたのも印象的でした。
筆者が特に圧倒されたのは『鋼の錬金術師 完結編』で演じたゾルフ・J・キンブリーです。わずかな出演時間にも関わらず、素晴らしい再現度で、もの凄い狂気を見せつけてくれました。山田のキンブリーで、キンブリー編を作って欲しい!と思うほどの完成度とインパクト。もっと観ていたかったです。
カメレオンすぎて10年気づけなかった
本作の山田は、生まれつきの聴覚障害をもちながらもスキージャンプの競技で活躍する選手という役柄を、魅力的に演じていました。「あの俳優さん…誰だっけ?どこかで観た気がする」と思い、調べてみると、観たことあるなんてレベルではなかったのです。 よく観ていた映画『万引き家族』『闇金ウシジマくんPart3』『あゝ、荒野』に、朝ドラ『なつぞら』にも出ているではないか?!改めて出演作品を観返してみると、気づかなかった理由が分かった気がするのです。ここでは、筆者の目の節穴ぶりは一旦置いておくことにします。




