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市川実日子さん「名前の由来」が素敵すぎる…本人が明かす“2人の姉”との関係性

 ファッションモデルに始まり、俳優業へと活躍の場を広げてなお一層、厚い支持を得続けている市川実日子さん。映画『めがね』『レンタネコ』『シン・ゴジラ』、ドラマ『アンナチュラル』『大豆田とわ子と三人の元夫』、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』など、多くの作品で印象を残してきました。
『サイド バイ サイド 隣にいる人』市川実日子インタ

市川実日子さん

 現在は映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』が公開中。坂口健太郎さんが、そこにいない人の“想い”が見える主人公・未山を演じる人間ドラマで、市川さんは、実は秘密を抱えながら生きる未山とともに暮らす、シングルマザーの詩織を演じています。 人々の“想い”を映しながら、未山の秘密を静かに紐解いていく本作で、深い存在感を残す市川さんに話を聞きました。また、市川さん自身の名前にまつわるエピソードも伺いました。

いったいどんな作品になるんだろうと

いったいどんな作品になるんだろうと

『サイド バイ サイド 隣にいる人』より

――本作は“感じる”映画かと。それだけに脚本で理解するのは難しそうです。 市川実日子さん(以下、市川)「そうですね。作品についても役についても、いくらでも考えることができる脚本でした。自分が受け取ったことと、どんな作品を作ろうとしているのかはまた違うかもしれないなと。面白いと思ったのは、亡くなっている人や生きている人の、本来だったら見えない“念”や“想い”が可視化されていて、それをホラーやコメディのように特別なことではなく、普通のこととして描かれていたことです。どんな作品になるんだろうと興味を持ちました」

詩織は、自分で考えて選択ができる人

詩織は、自分で考えて選択ができる人

『サイド バイ サイド 隣にいる人』より

――坂口さん演じる、“念”や“想い”が見える未山や、彼が向き合うことになる元恋人の莉子(齋藤飛鳥)など、周囲の登場人物がかなり個性的なので、市川さんの演じた詩織は、一見ナチュラルに思ってしまいそうですが、彼女もユニークな人ですね。 市川「そうかもしれませんね。詩織は突然の出来事に対して、少し意外な判断をします。それは、少し先を進んだ考え方なのかもしれません。今の時代は、人それぞれの想いを尊重し合って生きていこうとなって来ていますよね。以前だったら受け入れられなかったことも、少しずつ、自然なことに変わってきている。詩織は、戸惑いながらも自分で考えて、新しい感覚の方向へ選択ができる人なのかもしれないですね。  受け取り方によっては、詩織って切ない人に映る危険性もあると思うんです。自分は一緒にいる相手より年上で子供もいて、そこに相手の昔の恋人が現れて……、という。でも『可哀そう』『切ない』みたいに映ってしまうと、この作品がたどり着こうとしているところが消えてしまうように思ったので、そう見えないといいなと。未山と詩織のふたりには、ちゃんとあたたかいものが通っているのだと感じられるようにするのはどうしたらいいか、ずっと考えていました」
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坂口健太郎との恋人役は心配だった
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