「守りたい」と告白する男を一刀両断、魂の再授業、考察班が活躍…もっと注目されるべき日テレドラマ3選
大変だ。2023年夏ドラマが豊作すぎて、時間が足りない。あれもこれもおもしろすぎて、でも、さすがにすべてのドラマは追いきれない。
忙しい現代社会に生きるドラマ好きのために、豊作夏ドラマのなかでも「これだけは見ておくべき!」名作3作をピックアップしてご紹介する。
こっちが悩んでいるのに、正論でバッサリ切られたらやるせない気持ちになる。「そんなことはわかってるけど、でも、最初からできてたら苦労しないんだよ~!」って。世間的にも、正論を振りかざす人はあんまり歓迎されない。
でもなぜか、ドラマ『こっち向いてよ向井くん』に出てくる坂井戸洸稀(波瑠)の正論は、癖になる。
このドラマは、10年間パートナーがいない33歳の向井くん(赤楚衛二)が、元カノを引きずりつつ新しい恋愛に向き合う過程の悲喜こもごもを描く。その道のりで知り合うひとりが、思ったことをズバズバ言う洸稀だ。「オブラート」という言葉を知らなそうな洸稀は、1話の時点でいっそ清々しいほどに向井くんの悩みをぶった斬る。
10年前、向井くんは元カノ・藤堂美和子(生田絵梨花)に「守るって、なに?」って言われてフラれている。男たるもの、付き合っている彼女を「守りたい」と思うのは当然! と向井くんは信じて疑っていなかった。美和子は、まだ若かった自分の甲斐性のなさに呆れてフッたのだと思っている。
しかし、そんな向井くんに対し、洸稀は「守りたいなんて言われたら、見下されてんな~って思っちゃいます」と一刀両断。“女の子”はみんなそう思うの? と焦る向井くんに「女の子、なんて人格はないの。人それぞれ相手に合わせて考えて」と言う。
洸稀の正論は気持ちがいい。きっとそれは、なぜか今まで当然のことと受け入れていたアレコレに、スパスパとメスを入れていく言葉だからだ。
正論バッサリっぷりが癖になる!『こっち向いてよ向井くん』
「守るって、なに?」に大共感
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