by 美容医療研究協会
監修医師:櫻井 直樹先生
【経歴】東京大学理科Ⅲ類入学後、同大学医学部医学科へ進学・卒業。
東京大学医学部付属病院皮膚科に入局の後、複数の総合病院皮膚科、美容クリニックで日本皮膚科学会 皮膚科専門医として従事したのち、2011年シャルムクリニックを開院。
その他クリニックの皮膚科顧問も同時に務める。皮膚科・美容皮膚科にとどまらず抗加齢医学、分子整合栄養医学にも精通。知識・検査を駆使し、保険診療から自由診療まで幅広いニーズに応える。
女子スパ読者のみなさんは美肌作りのアイテムとして、ご自宅で何を取り入れていますか?最近流行りの発酵系コスメ、炭酸パック、パッチタイプ美容液などなど、次から次へと新しい製品が発売されていますね。そんな中でも、ぜひともホームケアの基本として取り入れてもらいたいものの1つにビタミンC美容液があります。美容医療ドクター達がアンチエイジングの基本として口を揃えておすすめするものも、やはり「ビタミンC」なのです。ドクター達は、毎日のお手入れにビタミンC、元気と美肌を保つためにビタミンC、日焼け後の肌にビタミンCといった具合に、兎にも角にもビタミンCを愛して止まないのです。
みなさんが思うビタミンCのイメージにはどういったものがありますか?おそらく「お肌に良い」「元気になる!」といった、CMや様々な商品のキャッチコピーで目にする言葉そのままをビタミンCのイメージとして捉えている方が多いのではないかと思います。お肌に直接塗る美容液、口から摂取するサプリメントやビタミンC飲料など、肌に塗布するものから直接体内に取り込むものまで、様々な形態の商品が身の回りに溢れていますね。ビタミンCがお肌に良いのも、元気になるのも正解!しかし、このビタミンC、なぜ体にとって必要なのか具体的にご存じですか?ここで少しご説明したいと思います。
遥か昔にさかのぼりますが、16世紀から18世紀の大航海時代、船乗り達が次々と内出血を起こし、亡くなるということがありました。いろいろな研究の結果、ビタミンCの欠乏により“壊血病”を起こして亡くなっていたことが分かったのです。壊血病という病名、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。壊血病とは、血管の周りのコラーゲンが失われ、その結果として、内出血、けん怠感、歯肉の腫れと出血、関節痛、創傷治癒の遅延、毛髪異常などの症状が現れ、さらには重症化すると死に至るという恐ろしい病気です。
大航海時代の船乗りたちは、新鮮な果実や野菜を摂取することが出来なかったため、必然的に過度なビタミンC欠乏に。その結果、この病気が流行したという訳です。ビタミンCはコラーゲンの合成に必要な非常に大切な成分であり、美白作用も抗酸化作用もバツグンなので、今ではアンチエイジングの第一選択として用いられている成分になっています。

食べ物からだけでなく、ビタミンC誘導体は経皮吸収されるため、お肌にたっぷりと塗って頂くことでアンチエイジングに繋がります。ビタミンC美容液の歴史は古く、安価なものから高価なものまで様々な製品が売られており、その数は年々増加。一体どれを使ったらいいのかしら…と、悩まれた経験がある方も多いのではないかと思います。また、刺激が強くて続ける気になれなかった方や赤みが出てしまった方、すぐに酸化してしまい使いきれなかった方などなど、使ってみたものの、思うほどの効果を実感できなかったというお話も多く耳にします。
そこで満を持して昨年マーベセラー社から発売されたのが世界初「安定型中性ビタミンC誘導体-VC35-」。濃度を上げれば上げるほど、どうしても刺激性が出やすかったビタミンCを、高濃度でありながら中性にすることに成功。かつ安定型で活性値が落ちないという、これまでになかった高濃度ビタミンC美容液が作り出されたのです。あらゆる肌悩みにアプローチし、肌質も選びませんので、お子様から大人まで幅広い年齢層の方にお使い頂けます。
美容医療施術でさらに肌の奥深くまでドラッグデリバリーする
先程ご紹介しました「安定型中性ビタミンC誘導体-VC35-」は、美容医療施術と組み合わせて使用することで、さらに肌の奥深くへとビタミンC成分を送り届けることが可能です。それが、最近密かに話題になっている世界最先端治療“プニュスキン”と呼ばれるもの。ほんの一部にはなりますが、治療についてご説明したいと思います(以下は自由診療です)。
【シルファームX ×VC35=プニュスキンシルファーム】
シルファームXは、フラクショナルマイクロニードルRFにより、肝斑病変部に見られる基底膜の破壊・毛細血管新生・老化した線維芽細胞に対してアプローチし、基底膜の修復・毛細血管数減少・老化した線維芽細胞数減少をもたらすことで、肝斑病変部におけるメラノサイトのメラニン産生亢進状態を改善する治療です。同様の機序により、全体的なくすみ・色むら・赤ら顔の改善効果だけでなく、肌のハリ感も改善するため、全体的な肌質を改善することができます。仕上げにVC35を塗布することで、さらなる肌質改善に繋がり、もともと少ないダウンタイムをより減少させることが可能です。治療直後でもしみないのが、中性ビタミンCの凄いところです。
費用:初回22,000円/1回27,200円/5回121,000円
リスク・副作用:治療後数日間は日焼け後のようなヒリヒリした感覚を持つことがあります。

極細の張りで最大1秒間に120回という速さで振動し、肌に微細な穴をあけます。お肌には、何らかの刺激を受けて傷がつくと、元通りに治そうとする能力が備わっています。創傷治癒の過程で、線維芽細胞が活性化することにより、肌内部からコラーゲンやエラスチンなどのお肌の弾力に関わる弾性繊維が大量に産生。そのため、シミ、しわ、たるみなど老化した皮膚が、ハリや透明感のある皮膚へと再生されます。同時にVC35を塗布することで、肌の奥まで浸透しダーマペンとの相乗効果が期待できます。また、抗炎症作用が高いため、通常のダウンタイムよりも短い時間でお肌の赤みが引いていく効果も期待できますよ。
費用:1回22,000円/5回101,000円
リスク・副作用:施術後、赤みや発疹や掻痒感が生じることがあります。赤みは2~5日程度で治まります。

ホームケアにプラスすれば驚きの効果が得られる美容医療施術
「ホームケアは面倒だから、クリニックにお任せなの」「私はホームケアが完璧だからクリニックにご用はないわ」みなさんはどちらのタイプでしょうか?お肌作りも、仕事も勉強も全ては基本が大事!ということで、美肌作りには丁寧なホームケアが不可欠です。ホームケアがきちんと行われているお肌への施術効果と、ズボラさんのお肌への施術効果は雲泥の差。特に、ビタミンCを取り入れている方のお肌は透明感があり、施術効果も得られやすいです。日々のホームケアを大切にしつつ、クリニックでのスペシャルケアで美肌を手に入れましょう。「美肌作りは一日にしてならず」です。
※シルファームXとダーマペンは日本未承認ですが、米国の厚生労働省にあたるFDAの承認を得ています。
シャルムクリニック 公式HP
〒207-2223 千葉県松戸市秋山68-5
<文/美容医療研究協会 監修/櫻井 直樹先生 提供/美容医療研究協会>

櫻井 直樹先生
東京大学理科Ⅲ類入学後、同大学医学部医学科へ進学・卒業。
東京大学医学部付属病院皮膚科に入局の後、複数の総合病院皮膚科、美容クリニックで日本皮膚科学会 皮膚科専門医として従事したのち2011年シャルムクリニックを開院。
その他クリニックの皮膚科顧問も同時に務める。皮膚科・美容皮膚科にとどまらず抗加齢医学、分子整合栄養医学にも精通。知識・検査を駆使し、保険診療から自由診療まで幅広いニーズに応える。