「ホラー映画より怖いさや」参政党・さや氏批判の楽曲が広く共感されないワケ。攻撃が逆効果になった“決定的ミス”
先の参議院選挙で参政党から立候補し、東京選挙区で2位当選を果たしたさや氏(塩入清香)。彼女への怒りを込めた春ねむりの「IGMF」という曲が注目を集めています。
曲調は浮遊感ただようサウンドに乗せたラップ。しかし言葉は激しい怒りに満ちています。「外国人優遇全部デマ」、「徴兵制を肯定 国旗振って見送んの兵隊さん」など、参政党の政策を揶揄するフレーズに加え、そのような保守的な政策を感情たっぷりに演説するさや氏を、「ホラー映画より怖いさや」と批判しています。
このように、参政党、並びにさや氏の思想、政策、スピーチを全否定する内容に、賛否が分かれているのです。
曲中で「救いなの受かってる吉良よし子」と、ポジティブな意味で名前が登場する共産党の吉良よし子議員は「差別をあおる政治に立ち向かうみなさんと力を合わせます」と賛同を示しています。
劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏も「グッジョブ。清志郎さん(筆者註:忌野清志郎のこと)に聞かせたかった」と自身のXに投稿。リベラル志向の人々は春ねむりに共感しています。
これと対照的なのがネット上の意見です。「表現の自由の範囲内かもしれないが、参政党に否定的な私でも引いた」とか、「個人攻撃やハラスメント、ヘイトにあたる表現が法に触れる可能性があるのではないか」といったコメントからは、参政党に対する違和感よりも春ねむりの表現方法への拒否感を訴える声が見受けられます。
筆者の立場を明確にすると、心情的には春ねむりに完全同意です。むしろ筆者は春ねむりや彼女の賛同者以上に、参政党やさや氏には到底共感できません。
それは彼らの思想や政策以前の問題で、具体論や手続き論に一切触れようとしない不誠実な姿勢が生理的に受け入れられません。そして、彼らの標榜する「保守」とやらも、いざとなれば真っ先に国を切り売りする手合いであることを知っています。
だから彼らは間違っても“極右”などではないのです。そのように冷めきって見ているという点で、筆者は春ねむりの曲以上に、参政党やさや氏的なものを完全に否定しているということです。
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— さや(saya)参政党 参議院議員 (@sayaohgi) June 24, 2025
「ホラー映画より怖いさや」春ねむりの怒りが炸裂
「IGMF」に感じる拒否感と共感の分水嶺
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