“朝ドラ・大河”だけじゃない!31歳・唯一無二の俳優が魅せる“NHK夜ドラ”が必見なワケ。「1日の終わりにほっとさせてくれる“15分”」
10月にスタートした朝ドラ『ばけばけ』が人気を博す一方で、この秋は “夜ドラ”も熱い!NHKの夜ドラは、月曜から木曜よる10時45分〜11時、15分の帯ドラマで、11月3日から岡山天音が主演を務める『ひらやすみ』がスタートします。
この枠、女性の連帯を描いた作品が多くヒットしていることも特徴的。先週最終回を迎えた『いつか、無重力の宙で』をはじめ、続編も制作された『作りたい女と食べたい女』や、放送中の朝ドラヒロイン・髙石あかりも出演した『わたしの一番最悪なともだち』、永作博美が大阪のおばちゃんに扮したことも話題となった『バニラな毎日』などが挙げられます。
大人の女性が自分のキャリアや在り方に葛藤しながらも、周囲と心を通わせて前に進む姿を共感性高く描いている点が人気の理由といえるでしょう。1話15分という短さですが、良質な脚本が多く見応えもあります。
また、しっとりとした雰囲気も“夜ドラ”という時間帯に優しい。特に前作『いつか、無重力の宙で』は、ナレーションを柄本佑が担当しており、その声に癒された視聴者も多いのではないでしょうか。
1日の終わりにほっとさせてくれる良作が魅力の“夜ドラ”ですが、11月からスタートする『ひらやすみ』も期待できそうです。
『ひらやすみ』は、真造圭伍氏による同名漫画が原作で、東京・阿佐ヶ谷駅徒歩20分の平屋暮らしを描いています。主人公・生田ヒロト(岡山天音)は、定職なし、恋人なし、普通ならあるはず?の将来の不安も一切ない、お気楽な自由人です。そんな彼が仲良くなった近所のおばあちゃんから、一戸建ての平屋を譲り受けることに。そして、18歳のいとこ・小林なつみ(森七菜)が山形から上京してきて、ふたりの平屋生活が始まります。
筆者も原作を愛読していますが、描かれている押しつけがましくない優しさは“夜ドラ”にぴったりの世界観だと思います。ヒロトの周囲には、何かしらの“生きづらさ”を抱える人達が集まってくる。
ドラマではヒロトの親友・ヒデキを吉村界人、ヒロトが偶然出会う不動産会社勤務のよもぎを吉岡里帆が演じます。そんな彼らとヒロトの掛け合いに触れるだけで、心が少し豊かになったような気持にさせてくれる作品です。
また、小林聡美がナレーションを担当することも発表されており、主人公たちの日常を温かく見守る感じが作品にフィットすることは間違いありません。
女性の連帯と共感を描く、“夜ドラ”ヒットの理由
『ひらやすみ』——平屋で紡がれるやさしい暮らし
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