「美人の10倍は努力しよう」ガリ勉生徒会長だった少女が、“異色の人気アナウンサー”になるまで
TBS系朝の情報番組『THE TIME,』広島中継を担当するRCCアナウンサー・田村友里さんは明るくて飾らない元気なキャラクターから「ガッツ」という愛称で呼ばれる中国地方屈指の人気者です。
じつは物心がつく頃からアナウンサーになることを夢見ていた田村さんですが、アナウンサーになるまでの道のりには数々の試練が待ち受けていました。紆余曲折の末にアナウンサーとなった「ガッツ」なストーリーに迫ります。
――学生時代の田村さんはどのような方だったんですか?
田村友里さん(以下、田村):学生時代はいわゆるガリ勉タイプでした。中高一貫で広島の進学校に行って、東大を受けたんですけど落ちて、明治大学に進みました。
――クラスではどんな生徒でしたか?
田村:高校では生徒会長をやっていました。元々、人前でしゃべるのは好きだったんですよ。中高は校則がめちゃくちゃ厳しい女子校で、携帯電話は持つことすら禁止、カラオケや飲食店に行くのも禁止でした。でも、厳しい学校で先生たちに怒られながら、わりとみんなで楽しくやっていました。みんなでスプリンクラーで水浴びして怒られたり(笑)。
――学生時代は勉強の成績はトップクラスだったとお聞きしましたが。
田村:そうですね。成績だけはよかったです。
――田村さんはもとから人と話したりするのが得意だったんですか?
田村:うちの家族がみんな明るい人間なので、おしゃべりな環境で育ったのは大きいかもしれません。
――生まれ育った環境が今の仕事に生きているんでしょうか?
田村:そうですね。とにかく周りを楽しませたいという気持ちはありますね。あと父親がプロゴルファーなんですけど、よく言われたのが「何をやるにしても一番か、ドベか、どちらかにしろ」と言われてきたので、自分が一番になれるものを探してずっと勉強を頑張ってきて、日本で一番の大学だから東大を目指していました。
――結果的に田村さんは高校卒業後、明治大学政治経済学部に入られます。その中でいくつかの政策コンペで優勝もしたそうですが、もともと政治経済には興味があったのですか?
田村:私は高校を出たら東大に行くことしか考えてなくて、明治大学も受験には行っていないんです。いわゆる「センター利用」(センター試験を合否判定に利用する私立大学の入試方式)で明治大学に受かりました。学部のこともよく知らないままに、「政治経済を学んでおけば、アナウンサーになったときに役立つかな」くらいの気持ちで選択しました。実際、アナウンサーになるとニュースを扱うことが多いので政治経済を専攻してよかったなと感じています。
――田村さんはいつ頃からアナウンサーになりたいと思い始めたのですか?
田村:小学生のときから『めざましテレビ』でMCを務めていた高島彩さんに憧れてアナウンサーになりたいと思うようになりましたね。高島さんはオールマイティで、爽やかで、知的で「世の中にこんな素敵なお姉さんがいるんだな」と大好きだったんです。
――今の田村さんのキャラクターを考えるとかけ離れたような気がしますが……。
田村:そうなんですよ! でも、そもそもアナウンサーを目指すきっかけは高島さんですから。だから小学生のときから「将来の夢はアナウンサー」一択でした。
――実際に大学生になり、その後、迎えた就活はいかがでしたか?
田村:私の就活は涙なしでは語れません(笑)。かなり苦労しましたが、仲間には恵まれて、元テレビ東京で今はフリーになって活躍している森香澄さんとは今でもよく会っていますよ。就活時代の仲間とは絆が深まりますよね。
中高一貫の進学校では「ガリ勉」の生徒会長
小学生の頃からは「将来の夢はアナウンサー」一択
1
2






