セブンの“スムージー半額”に大行列。物価高だけでは説明できない「並んででも買いたい人たち」の心理
セブン‐イレブンが6月10日の1日限定で実施したスムージー半額キャンペーン。当日、専用マシンに長蛇の列ができ、数十分の待ち時間が発生するケースも珍しくなく、「買えなかった」という報告がSNSで相次いだ。また、「購入したスムージーをその日は持ち帰って冷凍しておき、後日専用マシンで攪拌(かくはん)する」という“ライフハック”を披露する人もSNSに現れ、その是非も議論されるなどいろいろな意味で盛り上がりを見せた。
過去にも、セブン‐イレブンの店内がてんやわんやになったケースは枚挙にいとまがない。6月3日~6日の4日間、各日16時~20時限定で「ななチキ」「揚げ鶏」などの対象商品が半額になる「揚げ物スーパーセール」が実施されたが、その際にも「揚げ物を求める客が行列」「お目当ての揚げ物が買えなかった」といった声がSNSで散見された。
さらには、人気商品の値段はそのままで50%以上増量するキャンペーン「感謝盛り」が、第1弾が5月12日から、第2弾が5月19日から行われた際には、増量によって1キロ超えとなった二郎系ラーメン「中華蕎麦とみ田監修 デカ豚ラーメン アブラ増」の完売報告も少なくなかった。
キャンペーンに客が殺到しているのはセブン‐イレブンばかりではない。銀だこでは毎年8月8日に「銀だこの日」と銘打ち、先着88名にたこ焼き8個入りを88円で販売しているが、その日には早朝から長蛇の列ができる店舗も珍しくない。
また、サーティワンアイスクリームで数年前から実施されるようになった「よくばりフェス」では、数日限定で、トリプルポップ(3個)をベースに1個100円で最大10個までアイスを追加できる。時間をたっぷりかけて好きなフレーバーを選ぶ客も続出し、行列が伸びに伸びているといった声がSNSで散見された。
「キャンペーン」と聞くと、企業側の思惑を感じ、「キャンペーンに簡単に釣られると思うなよ?」と逆張りしたくなりそうだが、実際には多くの人がキャンペーン時に足を運んでいる。そもそも、数年前は今ほどこうした飲食系のキャンペーンに惹かれる人は多くなかったように思う。
それでは、なぜキャンペーンにまんまとのっかる人が増えたのか。その大きな理由として、じわじわと続く物価高が挙げられる。外食もコンビニも、気づけば数年前よりも明らかに高くなった。コンビニでいえば、おにぎり1個が200円近くなり、安い弁当でも500円くらいする。
さらには、値段は据え置きで量を減らす「ステルス値上げ」も一般化し、気軽に立ち寄れる場所ではなくなった。だからこそ、「半額」や「フェア」といった目に見えてわかるお得感に触れた時、普段抑えていた購買欲が一気に解放され、客が殺到するケースが増えたのだろう。
銀だこやサーティワンにも長蛇の列が
キャンペーンに釣られる人がここまで多いワケ
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