Entertainment

難病で活動休止した坂口憲二。コーヒー焙煎士を経て、映画『キングダム』の“残虐な将軍”役で完全復活するまでの軌跡

 俳優の坂口憲二さんが、7月公開の映画『キングダム 魂の決戦』に、主演の山﨑賢人さん演じる信ら秦国の新しい仲間として登場します。  坂口さんと言えば、高身長に日焼けした肌で、爽やかさとワイルドさを兼ね備えた“完璧なイケメン”として2000年代の象徴的な存在でした。一時は難病で芸能活動を休止し、劇的な転換を果たした現在に迫ります。

絶頂期に襲った「難病」一時は車いす生活に

 当時、坂口さんは24歳で『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)、30歳から『医龍-Team Medical Dragon-』(フジテレビ系)などに出演し、唯一無二の存在感を放っていました。そんな絶頂期の彼を襲ったのは、「特発性大腿骨頭壊死症」という国指定の難病。一時は車いす生活となるなど過酷な日々を送りました。  そして2018年、42歳で俳優業の活動を休止。それから8年経った今、映画『キングダム』で、坂口さんは最も残酷な将軍・桓騎として、スクリーンに完全帰還を果たそうとしています。  野盗出身の冷酷な将軍・桓騎。その配役が発表された際、SNSでは驚きの声が上がりました。坂口さんの持つ“優しい男前”というパブリックイメージと、桓騎の“残虐さ”が乖離していると思われたからです。しかしその後は「意外と合うかも」という納得の声も聞かれるように。  50歳となり「命を救う男(医龍)から、命を奪う残虐者(桓騎)」という劇的に真逆な役柄を担っても、醸し出せる説得力。そこには坂口さんのプライベートにおける人生観の変化も影響しているように思います。

活動休止中に選んだ「コーヒー焙煎士」の道

 難病を発症し、活動休止中の坂口さんが選んだのは、俳優とは全く異なる「コーヒー焙煎士」という道でした。千葉・九十九里に焙煎所を構え、自身のブランド『The Rising Sun Coffee』を立ち上げます。それは単なるタレントの副業ではなく、師に仰ぎ、一から技術を学ぶ真摯な再出発でした。
画像:株式会社ニハゼ プレスリリースより(PRtimes)

画像:株式会社ニハゼ プレスリリースより(PRtimes)

 サーフィンや家族との時間を大切にしながら、「好きな場所で好きなことをする」という生き方を再設計。表舞台から完全には消えず、SNS発信やメディア対応もこなしてきました。  いつしか彼は、消費されるスターから、その人生ごと支持される人へと変貌を遂げます。この期間こそが、かえって坂口さんという人間の奥行きを育て、渇望を生み、「不在」を価値に変えたと言えるでしょう。
次のページ 
『最後から』『教場』で見せた“佇まい”の変化
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ