「今夜ひまー?」メールで語尾を伸ばす男にご用心
最近、アラサーの女友達と集まる時によく話題に上るのが、メールにおける男性の“語尾伸ばし”。
「今夜ひまー?」「久々に飲もー」はたまた、「したいー」などなど、こちらに対して何らかの“お誘い”をする時に使われるこの口調。使うのは10代や20代の学生くらいだろうと思う人もいるかもしれませんが、実は、若者に限らず30代や40代のいい大人の男性まで、けっこう使っているんです。特に、“ある種の男性”が……。

それは、ヤリチン。特に、よく分からない飲み会で出会うよく分からない男性や、最近流行りの出会い系アプリで出会う男性に多いとされるこの種の方々が今、老いも若きも、揃いもそろって語尾を伸ばしているのです。
なぜ、彼らは語尾を伸ばすのか。女子SPA!編集部の周りにいる、あるヤリチン代表に聞いてみたところ、「理由はないけど、なんとなく、『飲みに行こう』だと重い感じがする。『飲もー』の方が軽いノリで誘いやすい」というコメントが。
う~ん、当人に深い意図はないようです。でも、やっぱりどこかバカっぽいし、いい加減な口調からは二人の関係に対する無責任な感じも伝わってきますよね。
そこで、本人も気づいていない“語尾伸ばしの真意”を探るべく、コミュニケーションにおける言語科学を研究する明治大学 法学部教授の堀田秀吾氏にお話を伺ってみると、次のような見解が。
「たしかに、カジュアルでインフォーマルな表現を用いることで、勧誘自体に正式な依頼ではない、“軽い”感じを出していると考えられます。
ただ、それは誘われる側の女性のためでもあります。人間には自由でいたいという欲求があり、誘われる側としては、重たい感じがする依頼はできるだけ避けたいという心理が働きます。
誘う側が語尾を伸ばし、軽さを出すことで相手の自由欲求に重くのしかからないようにしているとも考えられます」
なるほど~、一見すると自分たちの自由のことしか考えていないように見えても、実は私たちの自由も尊重してくれていたようです。
また、「誘う本人にとっても、軽い感じを出すことにより、たとえ断られても、軽い誘いだということで自分自身へのダメージを減らし、自尊心を守る“逃げ道をつくる”働きもあるでしょう」と堀田氏。
いくら遊び人の男性といえども、断られると傷つくものなのですね。とはいえ、誘うからには逃げ道つくらず堂々と向かってきてほしい、と思うのが女心。
男性の皆さん、意中の女性に“遊び”だと思われたくなかったら、なるべく語尾は伸ばさないのが得策ですよ!
<TEXT/女子SPA!編集部>
