清楚な奥さまの浮気グセ…“お嬢さま校=純情”は大まちがい
いつの時代も清楚なお嬢さまは男性にとって理想の女性。男を知らない純情さと、さりげない仕草からも漂う上品さに「妻にしたい」と思う男性も今なお少なくない様子。とはいえ、“お嬢さま”だってひとりの人間。その可憐な表情の裏には、常人もびっくりの本性が隠れているかもしれません。
小学校から短大まで女子校で育ったというレイさん(仮名・30歳)は、全身から上品さの漂うステキな女性。就職先の大手企業で上司に見初められ、将来を有望視されたキャリア組の男性社員との仲を取り持たれたことで玉の輿を手にしました。現在は専業主婦として優雅な毎日を過ごしています。
「うちの学校は地元では有名なお嬢さま校。校則も厳しく、幼いころから“女性としての気品”に重きを置いた教育を受けてきました。そのおかげか、どんな場でもふさわしいふるまいを自然にできますね。主人は立場上さまざまなパーティーに顔を出すのですが『どこへ連れて行っても恥ずかしくない、自慢の妻だ』と、いつもホメてくれます」
常にご主人をたて、かいがいしく妻としての役割をこなすレイさん。それだけにご主人からの愛情も深いといいます。
「主人はとても私を大切にしてくれています。でも、束縛の激しいところはちょっと困るんですよね」
お嬢さま育ちゆえ“男性への免疫がなく世間の恐ろしさも知らない”と思っているご主人は、日中ひとりで過ごすレイさんを心配してホームセキュリティを設置。毎朝レイさんの予定を確認し、休憩のたびに電話やメールが入り、帰宅後も一日の様子を事細かく聞いてくるそう。
多少めんどくささを感じつつも、愛されているからこそと思って応えていたレイさんでしたが、ある日、突然の誘いで友人に会いに行ったことがきっかけで気持ちに変化が生じたといいます。
「帰宅直後から主人の機嫌が悪く、一日の予定を聞く前に怒鳴りだしたんです。『○○で誰と会ってたんだ!』って。その場所に行くことは朝の時点で決まっていなかったので、主人は知らないはずなんです。よくよく話を聞いてみると、私の携帯のGPS機能を利用して居場所を確認していたというんです。心配してくれる気持ちはありがたいですが、ちょっと息苦しさを感じるようになりました」
心配性なご主人の束縛に嫌気がさしたレイさん。その日を境に、環境を逆手にとって遊び始めます。
「携帯で居場所を確認しているなら、家に置いておけばいいと思って。知人にお願いして主人に内緒の携帯をもう1台持ちました。電話はそっちの携帯に転送しているので、急に着信があってもちゃんと出られます」
その“知人”はいきつけの美容院の美容師。それをきっかけに、一線を越えた関係に発展したそう。レイさん専用の車にGPSが付けられていることも懸念して、長時間のデートのときはデパートなどの駐車場に車を停め、そこで彼の車に乗り換えているとのこと。もちろん、携帯は車の中へ放置。
「お嬢さま校って、周囲の男子校から連日のように声がかかるんですよ。主人は男知らずと思っているみたいですけど、男性との深い交流は共学の女子より多いんじゃないですかね(笑)。
さんざんチヤホヤされてきているので、正直ひとりの男性では満足できないんです。まして、束縛なんて論外。でも、主人は自分が初めての男だと思い込んでいるし、私が浮気するなんて思ってもいないので、居場所さえ偽装できればバレる心配はありませんね」
美容師の彼との度重なる逢瀬に成功して味をしめたレイさんは、現在、彼のほかに3人の男性との浮気を楽しんでいるといいます。
「美容師は、はさみでも言葉でもベッドの中でも、私がキレイを維持するために欠かせない彼。ほかは甘やかされたいときの彼と、激しく愛されたいときの彼、それから、かわいがりたいとき用の年下の彼もいます。主人は経済的な安定をくれるけれど、愛情表現が束縛なので、満たされない部分をカレたちで満たしている感覚ですね」
妻としての役割をきちんとこなし、けがれひとつ知らない顔で夫を支えるけなげな妻の裏の顔は、恐ろしいほど緻密で奔放な魅惑の女性だったようです。
<TEXT/千葉こころ PHOTO/Elwynn>
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千葉こころ
自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
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