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「来年もやってほしい」M-1審査員・ミルクボーイ駒場が絶賛されるワケ。王者たくろうの“7年間の停滞”を全肯定した圧巻の“一言”とは

初ファイナリストにして観客を爆笑に包み、見事2025年のM-1グランプリチャンピオンに輝いたたくろう。初めてたくろうの漫才を見た人がほとんどという状況での優勝は、まさに新時代の幕開けにふさわしいものでした。一方、初顔が揃った審査員の中で特に存在感を放っていたのがミルクボーイの駒場孝さんでした。

審査員「9人体制」の新時代。注目を集めた初審査員・駒場孝

1224_ミルクボーイ駒場さん①

ミルクボーイの駒場孝さん
画像:テレビ大阪株式会社 プレスリリースより

2025年のM-1グランプリは昨年同様、審査員は9人体制でしたが、顔ぶれが若干変わり、NON STYLEの石田明さんとオードリーの若林正恭さんが抜け、初審査員としてフットボールアワーの後藤輝基さんとミルクボーイの駒場孝さんが加わりました。 2023年までは7人体制だったため、毎回全ての審査員にコメントが振られていました。また、ダウンタウンの松本人志さんが実質的な審査員長的な役割を担っていたこともあり、出場芸人や視聴者の多くが松本さんの採点や審査コメントに注目していました。 しかし、昨年からは審査員が9人体制に変更。審査員が増えたことで、1人1人の採点が合計得点に及ぼす影響が薄まり、ネタ後のコメントを求められる場面も減少しました。その一方で、限られた審査コメントや初審査員の芸人に視聴者の注目が集まるようになり、今年、その中でも際立った存在だったのがミルクボーイの駒場孝さんです。

伝説の王者が見せた「大阪拠点」の誇りと審査員への抜擢

1224_ミルクボーイ駒場さん②

ミルクボーイ 駒場孝さん(左)内海崇さん(右)
画像:名古屋テレビ放送株式会社 プレスリリースより

ミルクボーイといえば、2019年に衝撃の漫才「コーンフレーク」を披露し、当時のM-1史上最高得点で優勝を果たしたコンビ。お笑いファンからは「M-1で見た中で一番笑ったネタがコーンフレーク」「前評判の高かったかまいたちを破ったのも納得」という評判が今なお聞こえてくるほど、伝説的な漫才として語り継がれています。 通常、M-1優勝後に上京してテレビのレギュラー番組に出演するなど、東京を拠点とするコンビが多数ですが、ミルクボーイは優勝後も大阪を拠点に変わらず活動を続けてきました。 大阪の劇場を中心に漫才を続け、2022年には漫才界で最も古い歴史を持つ賞であるラジオ大阪主催「第57回上方漫才大賞」で大賞を受賞。1966年から続く歴史的な上方漫才大賞において、奨励賞や新人賞を経ずに直接大賞受賞を果たしたのは1974年以来、48年ぶりという快挙でした。 現在も30代であり、歴代M-1チャンピオンが数名並ぶ審査員の中では最も若く、最新のM-1チャンピオンである駒場孝さん。優勝後も漫才に真摯に向き合ってきた姿勢が評価され、今回審査員に抜擢されたのは誰もが納得することではないでしょうか。
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「めちゃめちゃええっすね」芸人への深いリスペクト
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