ほっこり「五目ごはん」を家の炊飯器で。意外な調味料で絶品に
ほっと安らぐごはんもの。
自宅で過ごす時間が増え、自炊をし始めた人も多いのではないでしょうか。私は毎日料理をしていますが、無理なく楽しく料理をすることで、今のストレスを少しでも癒せたら最高だなって、いつも思っています。
そこで今回は、そんな思いを込めて、ほっこり安らぐ「五目ごはん」のレシピをご紹介。炊飯器で簡単に炊くことができて、作りおきも可能。ちょっとした工夫でぐっと旨味のある炊き込みご飯が作れてしまいますよ!
今ではコンビニのおにぎりとしても気軽に買うことができる「五目ごはん」ですが、本当においしいと感じるポイントは次の2つであると考えます。
①具材とごはんが一体になっている。
②コク・旨味をしっかり感じられる。
このポイントを押さえるために重要なのは、具材をたくさん入れすぎないこと(適量を知ること)と、調味料を少しだけ工夫すること。各食材の量は後ほどお伝えするとして、“隠し味”としてオススメなのが、「オイスターソース」なんです。一度買うと、使いきれずに余っているかもしれませんので、是非有効利用してみてください。
また、「ダシの香りが……」という願いもありますが、これって、どんなに高級な「顆粒だし」を使っても、ホンモノには全く勝てません。色々実験してみましたが、最も気軽でオススメなのが、カツオ節と干し昆布をそのまま使うこと。決して高いものではないですし、仕上がりの違いに感動すること間違いありません。ここでは、個包装タイプの鰹節1袋と干し昆布5センチを使って作ってみることにしましょう。
【材料(米2合分)】
白米 2合
鶏肉(もも肉・むね肉のうち好みのものを)100~150g
にんじん(中サイズ)1/2本
ごぼう 1/2本
油揚げ 1/2枚
しめじ(小パック)1/2袋
カツオ節 個包装タイプ1袋
干し昆布 5センチ
醤油 大さじ1.5
オイスターソース 大さじ0.5
みりん 大さじ1
料理酒 大さじ1
水 420ml(米カップ2と1/3)
(その他)
※2倍量を作ると具材が1本・1枚まるごと使い切れるのでオススメです。
※こんにゃくなどの冷凍に不向きな具材は使っていません。
【作り方】
(0)米は研いでザルにあげておきましょう。環境面での観点からも無洗米がオススメです。
(1)鶏肉を細かく切り(切ったものを購入してもOK)、醤油、オイスターソース、みりん、酒に漬けておきます。
(2)人参、ごぼう、油揚げは細く切ります。ごぼうは切ったあと水にさらしてください。しめじは1本ずつに分けておく。ここでの作業がおいしさを決める重要な工程なので、頑張りましょう!
(3)炊飯器の釜に、米、水、具材(1の鶏肉と調味料も)、カツオ節、干し昆布(数センチに切リ分ける)、水をすべて入れて混ぜ合わせます。
(4)炊飯器のスタートボタンを押せば、1時間弱で炊きあがります。
全体を丁寧にかき混ぜれば完成。かき混ぜにくい場合は、半量をボウルなどに移して混ぜると良いでしょう。
お好みの茶碗に盛りつければ完成です。
冷めたものをおにぎりで握って食べると、さらに深い旨味を味わえるでしょう。たくさん作って、冷凍しておくと便利ですね。
さあ、お試しください!
<文、写真/スギアカツキ>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

おいしい「五目ごはん」のポイントは2つ


心に残る「五目ごはん」のレシピ







スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12