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コロナ禍で「100人規模のシェアハウス」に住む女性が語る“混乱のハウス内”

管理会社の破綻を懸念

 シェアハウスが怖い理由はもうひとつ。管理会社の破綻です。 管理会社の破綻を懸念する現在 通常なら4月には、海外からの留学生が入ってくる時期です。しかし2~3月に帰国命令が出て退去した留学生はいましたが、入居してくる人はほとんどいませんでした。結果的に、住人がやや減って空き部屋が目立っています。  ハウスをいくつも持っている企業は体力があるかもしれませんが、騒ぎが長引くとサービス低下の末、破綻するところも出てきそうです。日本には居住権という法律があって住んでいる人の権利が守られているため、追い出されたりはしないと思いますが、ゴタゴタはしそうです。  ここ10年くらいで、シェアハウスを始め、シェアオフィス、ドミトリータイプのホステルなど、他人と場所を共有するサービスが急増しました。どちらも安価だし人との交流が楽しめるため、新しいスタイルの一つとして定着したと思います。

シェアハウス業界の転換期になるか

 そこにやってきたコロナ禍。こうした不特定多数が出入りする施設は、疫病に非常に弱そうです。この3月にロサンゼルスに行ったのですが、泊まろうと思っていたホステルにゴホゴホ咳き込んで寝込んでいる白人男性がいたので、慌ててホテルを変えました。  仕事のために借りているシェアオフィスももう数ヶ月行っていません。しかし今、シェアハウスに高熱を出して寝込んでいる住人がいるみたいです。コロナかどうかは分かりませんが、めっちゃ怖いです。住居に罹患者がいても逃げられません。  パンデミックがいったん終息したあと、こうしたビジネスが見直されるのか、減っていくのか、転換期になりそうですね。 <文/和久井香菜子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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