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EXIT兼近はなぜ共感される?“第7世代”の軽やかに主張するスタンス

 例えば、『アメトーーク』(テレビ朝日系)などでNEXT第七世代として注目を集めている女性4人組「ぼる塾」は、現在メンバーのひとりが子育て中。若手芸人でありながらも育休制度があるお笑いグループです。  その中でリーダー格のあんりは大柄な体格にもかかわらず「私たちはおいしく楽しく食べて太るっていうのがポリシー」と、大食いなどの番組出演がNGであることを『アメトーーク』で明かしています。  また、バラエティ番組を席捲しているフワちゃんも、元々のデビューは芸人。ネタをすることが苦手だったことから、自由に自分らしさを発揮できるフリーランスのYoutuberとして活路を見出したといいます。  お笑い芸人ならばこうするものだ、という古い価値観に縛られない彼らの主張。そこにはEXIT同様、TV業界やバラエティ番組への忖度(そんたく)はありません。

第七世代が出てきた奇跡のタイミング

 第七世代という言葉が生まれ、勢いを見せ始めたのがちょうど昨年・2019年の初夏のあたり。くしくもその時期は吉本興業の闇営業問題が発覚し、芸能界全体に暗いムードを漂わせた時期です。  ロンドンブーツ1号2号の亮さんが4月にテレビ復帰した際に、宮下草薙の草薙さんと初めて会ったという事実が、そのタイミング感を物語っています。  先輩や番組側に物おじせず「嫌なものは嫌」とはっきり言う若者たちは、皮肉にも、”先輩たちに断れず、権力にも反抗できずに結果大きな問題を起こした先輩たちの間を埋めるように”表舞台に立つようになっていたのです。  この世代の進出は、偶然でありながらも時代の波の必然だったのかもしれません。  一方で、兼近さんは先日の『ザ・発言X』(日本テレビ系)で芸人という職業について「飽きてくるみたいのがあると思うんで、飽きたときに辞めようと思ってます」と発言するなど、芸人という生き方に執着しない姿勢を見せました。  出てきたのは少し早いですが、世代的に彼らと同じくらいのブルゾンちえみや、withBとして彼女と同時に世に出たブリリアンなども、早々に芸人を引退し新しい道を歩み始めています。  売れるまで耐えて泥臭く芸人として生き続ける前世代の芸人と違い、こだわらず自由に自分の人生を生きるという選択肢が自らの中にあることが、彼らが忖度ない発言をできる強みであり、大きな理由なのかもしれません。  EXITをはじめとする第七世代芸人、これからの活躍がさらに期待です。 <文/女子SPA!編集部> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
女子SPA!編集部
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。X:@joshispa、Instagram:@joshispa
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