また、昨年アメリカから日本へ帰国した女性、宮本アスカさん(45歳・仮名)は、日本に住すみながらアメリカから給付金を受け取ったといいます。その答えもやはり確定申告に関係がありました。
「昨年も半年は米国内で収入を得ていましたから、今年までは米税務局に確定申告を行わなければいけませんでした。新型コロナの影響で、日本同様にアメリカでも確定申告の締め切りが伸びましたが、性格的に面倒くさいことは先に終わらせたいタイプで3月には申告を済ませていましたんですよね」
すると5月13日、米国の住所として登録している友人宅に小切手1200ドル分が届いたそう。
「受け取っていいものか分からず、ネットで調べてみたんです。すると、確定申告専門のネットサービス会社のホームページに、『国外在住者でも受け取る権利がある』と明記してあるのを発見。その条件として、2018年分と2019年分の確定申告をしていることとありました」
そこには、数年間申告を行っていない場合でも給付金を受け取れる可能性もある、「ただしその場合は速やかに確定申告せよ」とも書かれていたとか。
海外に住んでいても税金は取る、ではきちんと補償はしますよ。合理主義アメリカの真髄を見た気がします。
<文/橘エコ>
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アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。