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渡部建「妻を愛してる」は本当か?欲望に負ける不倫男の胸中とは/森林原人

そもそも本物の愛って何?

 ここでもう一つ質問です。  誰かを愛していると思ったとき、その感情は自分の意思で作り出したものか、勝手に湧き上がってきたものか、どちらであって欲しいですか? どちらの方が本物の“愛してる”だと思いますか? そもそも本物の愛って何? 愛を幻想的に、ロマンチックに捉えている人からすると、自然発生的な方が作為的じゃないので運命のような、神に導かれたような感覚を持てるから愛に抱くイメージとマッチするでしょう。  その場合、矛盾が生じます。  自然発生的な方が本物の“愛してる“だとしたら、意思でコントロールできてしまう“愛してる”は偽物とまではいかずとも、本物としては弱いものになります。結婚や付き合っている2人をつなぐものが体よりも心であり、その心は意思ではなく自然発生的なものでありたいと考えた場合、それは永遠に不確かなものであり続けます。要するに叶わぬ夢(呪い)としてあなたを苦しめます。  逆に、愛を意思と考えたとき、心でつながり続けることができる可能性を持つでしょう。それは神や自然に任せた不確かなものではなく、確固たる意思によって貫くものになりうるからです。

心か体か…答えは自分の中にしかない

 渡部さんは、全能感を持ち自分を神だと勘違いしました。ですが、意図せず結果的に、妻への愛を維持し続けていた可能性があります。  体を重視するのか、心を重視するのか、それともその両方を兼ね備えることを求めるのか、結婚の窮屈さや愛の難解さは、この答えを自分で考えて出していないのに、誰かの受け売りをそのまんま信じ突き進んでしまいがちなところにあるのではないでしょうか。  6月25日発売の週刊文春の記事に書かれていた渡部さんの妻・佐々木希さんの言葉に、意思の愛を感じました。素敵な女性だと思いました。と同時に、その妻への申し訳なさから不倫相手と連絡を取っていないことを強調していましたが、物扱いした言動に関しては詫びる連絡をした方がいいとも思いました。  皆さんはどう思いますか? もし思うところあればお考えを教えてください。コメントお待ちしています。
森林原人さん

森林原人さん

<文/森林原人> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森林原人
1979年生まれ。1999年にAV男優デビュー。出演本数1万本。経験人数9千人。セックスの虜になり道を踏み外したと思われているが、本人は生きる道を見つけられたとむしろ感謝している。著書に『イケるSEX』(扶桑社)、『セックスお悩み相談室』(扶桑社)他。性と向き合い、性を知り、性を楽しむためのサイト「リビドーリブ」とYouTubeチャンネル「森林原人YouTube」を運営。★Twitter(@AVmoribayashi)/★Instagram(@genjin_moribayashi_1979
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