Love

妻の作るカレーは毎回チキン、別の具を頼んだら激怒され…悩む夫の胸中

自分のファンの女性と結婚したけれど

 堅田寛也さん(仮名・36歳・漫画家)は、妻のK子さん(35歳)と結婚して4年になります。 「きっかけはTwitterのDM(ダイレクトメッセージ)で『大ファンです』とK子が送ってくれた事でした。漫画ばかり描いていて出会いのなかった僕は、すぐに食い付いてしまったんですよ(笑)」  1年間の同棲生活を経て、結婚した2人。その後、ある事件がおきました。 夫婦喧嘩「僕の単行本が出てサイン会が行われる事になったのですが…K子が『あなたは私からの誘いにホイホイ乗ってきたんだから、ファンからアプローチされたら絶対にすぐ浮気するに決まっている』とサイン会を中止するよう言ってきたんですよ」  ですが、単行本をたくさん売るためにもサイン会は大切なイベントです。寛也さんは「絶対に浮気なんてしないし、ファンの人達がいるから僕等の暮らしが成り立っているんだから」とK子さんをたしなめ、サイン会は無事に行われる事になりました。 「でもK子からの条件つきで、サイン会の間、ずっと僕の横にいてファンとの会話を一言一句聞き逃さないようにしてていいならと言われて…仕方なく『分かったよ』と答えました」

ファンレターやSNSも妻にチェックされて息苦しい

 妻に見張られながらのサイン会は妙な緊張感があり、とても疲れてしまった寛也さん。 「若い女の子が僕に話しかけようもんなら、アイドルの握手会の剥がし(長時間や過剰な接触をするファンを取り締まるスタッフ)のように『はい、もう時間ですよ』と出口に誘導していて。多分ファンの子はみんなK子の事を編集者さんだと思っていたんじゃないですかね」  ここまでするK子さんは少数派だと思いますが…自分の夫が、女の子のファンからチヤホヤされていたら心配になってしまう気持ちも分かります。  さらに、サイン会でファンからもらったプレゼントや手紙などもK子さんのチェックを通過したものしか見せてもらえないそう。 束縛「それから数回サイン会をしていますが、毎回K子が見張りに来ますね。とにかく若いファンの女の子に目を光らせていて、Twitterのリプライや、たまにDMもチェックされて…はっきり言って息苦しさを感じています」  妻に少しでも文句を言おうもんなら、烈火の如く怒りだし、寛也さんはその勢いに負けて何も言えなくなってしまうそう。 「怒らせてしまうと、落ち着くまでに最低1週間はかかるので大変なんですよ。だったらもうK子の好きにやってくれ、とあきらめに似た投げやりな気持ちです」 「僕はそんなにモテないから、そこまで心配する事ないんですけどね…」とため息をつく寛也さんなのでした。 <文&イラスト/鈴木詩子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ