「キャベツを先に茹でないとダメだから」(40代女性)という理由でロールキャベツを挙げた人多数。
まずキャベツが生のままではタネを包むことはできません。みじん切りにした玉ねぎを炒めてからひき肉と混ぜてタネを作るという「ハンバーグの工程を経て、さらにキャベツに包んで煮る手間がかかる」(20代女性)料理なのです。時間とやる気がある時に作る料理ですね。
1位は天ぷらでした。「油の温度を調節するのが面倒」(20代女性)、「具材がたくさん必要だから。衣をつけて揚げて…をすべてやっていると途中で嫌になる」(30代女性)という回答がありました。しかも前述のような、揚げ油の後処理も必須。
お店のようなカリッとしたころもにするのも難しくて、もはや割り切って外食するメニューと考えてもいいような気がします。
こうしてみると、作るのが面倒な料理って、お惣菜や冷凍食品で売られているものばかりだと気づきます。仕事や育児で忙しく、家事に時短を求める現代のニーズに合っているのですね。面倒料理のポテトサラダが惣菜売り場に並ぶのは当然のことです。
一方で、作るのが楽ちんなお料理ーーたとえば、豚のしょうが焼きとか、ムニエルとか、おひたしとかーーもありますよね。
料理は「手作りするのが愛情」という価値観はわかりますが、できあいのものも利用しつつ、家族においしいご飯を用意するだけでも十分な愛情がこもっているはず。赤の他人の暴言など放っておいて、スーパーのお惣菜もうまく利用しちゃいましょう。
<文/林加奈>
【調査概要】
調査内容:「実は面倒な料理」
調査期間:2020年7月17日
調査対象:全国の20~49歳の女性100人
調査方法:株式会社クロス・マーケティング「QiQUMO」によるアンケート調査
※アンケート選択肢=ポテトサラダ/からあげ/天ぷら/ミートソーススパゲッティ/きんぴらごぼう/ハンバーグ/オムライスカレー/コロッケ/グラタン/肉じゃが/餃子/ロールキャベツ/春巻き/ひじきの煮物/味噌汁/焼き魚/おでん/ロールキャベツ