浮気は「そもそも、お前のせいなんだからな」と逆ギレする夫
画面を突きつけ、問い詰めると…もう誤魔化しようがないと開き直ったのか、このアプリで出会った子と浮気した事を認めた夫。
「しかも『何度かしたけど、みんな1回きりだから安心して』とか言うんですよ!はぁ?何が安心だ!と思わずスマホをSに投げつけましたね」
もちろん浮気された事にも腹が立ちますが、それよりコロナ禍の今、得体の知れない女性と濃厚接触し、シレッと帰ってきていた事が許せなかった友理奈さん。
「『私に感染させてしまったらどうしよう?とか考えなかったの?』と夫を責めたら『そもそも、お前のせいなんだからな』とニラまれ、全く意味が分かりませんでした」
友理奈さんは、出かける時はマスクをしますし、帰宅するとすぐに感染予防のためシャワーを浴びるので、ほぼ毎日スッピンで過ごしていました。それがSさんは嫌だったそうで…。
「しかも『いつもパジャマ姿で、髪も伸びっぱなしで美容室ぐらい行けよ!もう女として見られなくなった』と怒鳴られてカチンときましたね」
「このご時世、それどころじゃないの分からないの?徹底した感染予防している私の方が正しいに決まってる。そんな危機意識の低いヤバい女のほうがいいなら出て行って!」と怒鳴り返すと、Sさんは本当に出て行ってしまいました。
「もう本当に許せない!離婚するしかないと思ったので『離婚届け書いて送って』とすぐにLINEしました。まだ届いていませんが」
それから、Sさんのせいでコロナウィルスに感染してしまったという悪夢をひんぱんに見るようなった友理奈さん。
「心配し過ぎて身体に良くないので、近々PCR検査を受けてみようかなと考えています」
「もっと慎重に結婚相手を決めるべきだった…」と、ため息をつく友理奈さんなのでした。
<文&イラスト/鈴木詩子>
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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