篠原涼子の横綱級の別格感。松嶋菜々子らとの出産後復帰の違いとは?
この頃の篠原涼子は落ち着いちゃった感があった

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「ハケンの品格」では四十代のリアルな自分で勝負してきた
復活作となった「ハケンの品格」の場合、宣伝ポスターではゴールドのタイトなワンピースを着て、ハリウッド映画のようなゴージャスさで写っていて、スター性を強調していたが、実際のドラマでは、13年前と同じセンターパーツのロングヘアに地味なセーターにロングスカートと飾り気なし。太っているわけではないのだが、ドラマの主人公にしてはふっくらめ。もともと魅力のひとつであるふくよかなバストがセーターで強調されると、色っぽいというよりはいささか野暮ったく見えたが、それを隠さない。 それこそが四十代のリアルともいえるだろう。篠原涼子はいまのままの自分で勝負してきたのである。キャラクターものにはしない、血の通った人間を演じたいのだという篠原本人なのか番組サイドなのかわからないが意思表示なのかと思えた。
何かを演じるのではなく、“篠原涼子”の価値で勝負する意識
もともと歌手デビューして、俳優にシフトしていったので、何かを演じるのではなく、“篠原涼子”の価値で勝負する意識が根っこにあるのではないだろうか。しかも、小室哲哉の作詞作曲による「恋しさと せつなさと 心強さと」でダブルミリオン達成という偉業を成している。紅白歌合戦にも出ている。そんな彼女だから、13年ぶりに大前春子を演じることになっても、今の篠原涼子が演じたとき、どうなるかが第一に来たのではないだろうか。


