真那さんはお父さんを連れて帰り、指を舐める行為がいかに危険か、そして店員さんやお客さんにもいかに迷惑をかけるか、そしてマスクをなぜしないの?とお説教をしてしまいました。
「さらに『改善してくれないと、もうR子と遊ばせられないよ?それにお父さん持病もあるから、コロナになったら重症化する可能性高いんだよ』と言ったら、怒り出しちゃって」
「マスクは嫌いだし、ずっとそうやってお札出してきたけど感染してないから大丈夫なんだ」と言ってきかないお父さんに困ってしまった真那さん。
「うちに来た時は、私がうながせば素直に手の消毒をしてくれるので…まさかこんなにコロナの知識が無くて、頑固に感染予防をしていないなんて。気がついてあげられませんでした」
それから真那さんは、お父さんの機嫌をとりつつ、コロナに関する情報と感染予防についてゆっくり理解してもらえるように説明するようになったそうです。
続いては、オフィスの困った上司についてです。
永井亜弓さん(仮名・27歳・会社員)は上司(Hさん・39歳)のコロナ感染予防の仕方がおかしいと気になっていました。
「出社した時や出先から戻ってきた時には、みんな入り口に用意してあるアルコールスプレーで、手を消毒するのですが…Hさんは誰かが見ていないとスルーして消毒しないまま席についてしまう事がちょくちょくあって」
そして誰かに指摘されても、Hさんはいつもアルコールをほんのちょっとしかつけず、パンパン手を叩いてお終いにしてしまいます。
「最初は『手がビショビショになるぐらいアルコールつけないと意味ないらしいですよ』とか『手のひらだけじゃなく、指の間や手の甲にもアルコールを擦り込まないと消毒になりませんよ』と注意したのですが、聞いてくれなくて」
Hさんが消毒していない手であちこに触れている事が不愉快だった永井さんは、その後何度も注意してみました。
「ですが、逆に『永井さんはキツイな~!怖い怖い』と嫌味を言われるだけで、Hさんはマイペースなままでした」