アラフォーOLが美容YouTuberに。37歳で気づいた“やり残していたこと”
事務職とMCも続けながら、1年で登録者数5万人に
――YouTuberとして軌道に乗るまで、どんなことが大変でしたか?
あいり:楽しんでやっていたので苦労とは思っていなかったんですが、最初は事務職・MC・YouTuberの3足のわらじを履いていて、働き詰めでした。土日に動画を撮影して、平日の仕事が終わってから編集作業をしていました。
始めてから1年後くらいに登録者数が5万人になって、そこで初めて家族や友人に公表しました。でも昔の同級生には既にバレていて「40歳にもなって、何がやりたいんだ」と結構笑われていたらしいんですが、今ではみんな「すごいね!」と褒めてくれています(笑)。
――どんな動画が、チャンネル登録者が増えるきっかけになったのでしょうか?
あいり:アイラインの描き方を紹介した「簡単に描けるリキッドアイライナーの描き方」(2016年11月)や、「キャンメイクの福袋コスメでナチュラルメイク」(2017年1月)ですかね。福袋紹介は今ではお正月の定番イベントになりました。夫が企画・撮影してくれた私へのドッキリ動画「【ドッキリ】妻にドッキリを仕掛けたらリアクションが神だった。」(2017年10月)も沢山の方に見ていただくきっかけになりました(現在129万回再生以上)。
苦労を経験したからこそ「幸せに向かって生きよう」と思える
――YouTuberとして、どんな時にやりがいを感じますか?
あいり:視聴様からのコメントが、すべてのモチベーションになっています。喜んでいただけるのが嬉しくて続けられてきました。
――ネガティブなコメントもあると思うのですが、どう受け止めているのでしょうか?
あいり:落ち込んだ時期もあったんですが、今はポジティブに捉えられるようになりました。「私のためにわざわざ時間を削ってコメントを書いてくださってるんだ」と考え方を変換して、感謝するようにしています。
――すごく前向きな考え方ですね。昔からポジティブ思考だったのでしょうか?
あいり:そんなことは全然ないんです。30代半ばに離婚を経験したりして、精神的に落ち込んだこともありました。でもいろいろな苦労をしてきたからこそ「人は幸せに向かって生きている」と考えられるようになりました。「幸せになりたい!」と思って進んできたからこそ、前の自分よりも、今の自分が少しずつ良くなっていると感じます。
――アラフォーで新しいことに挑戦するのは勇気がいると思うのですが、どうやって踏み出せばいいと思いますか?
あいり:自分が「やりたい」と思ったときが1番若いんだから、絶対に挑戦したほうがいいと伝えたいです! 私も「失敗したらどうしよう、笑われるんじゃないか」と悩みましたが、失敗したらまた別のことをやればいいんです。踏み出してみて初めて見える世界があるので、自分から、そのやりたい気持ちを発信して動くことが大事だと思います。
――今後、YouTuberとしての目標はありますか?
あいり:今は登録者数30万人を目指しています。最終的には、生きている間に50万人を達成することを目標に続けていきたいですね。
<取材・文/都田ミツコ 動画/YouTube>都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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