――家族漫画でなにか読んでいて影響を受けたものとかありますか?
三本:一番好きなのは、いくえみ綾先生ですね。ギャグ漫画だと、東村アキコ先生。『ママはテンパリスト』『カクカクシカジカ』もよく読んでいました。なので、いくえみ綾先生に帯を書いてもらったことは、連載して一番嬉しかったです。泣いて喜んで、子供がびっくりするくらいでした(笑)。作品を読んでもらえたというだけで感動です。
――帯コメントといえば、永野芽郁さんにも書いてもらってますね。もともとファンで「行列のできる法律相談所」(日テレ)では共演も果たしました。
三本:ユキ(長男)はもともとカッコつけしいなところがあるのですが、緊張するあまり、永野さんの顔を一瞬しか顔を見られなかったのをすごく後悔していて。「可愛いのキャパ越え」「人類のなかで一番可愛い」と今でも言っています。

左からユキ(長男)、ケイ(長女)、フミ(次女) ©三本阪奈/新潮社
――周囲からの反応はどうでしたか?
三本:テレビに出たときに、夫の両親には伝えましたが、ほとんど他の人には言ってないんです。やっぱり周りが知っていると、子供たちも大変だろうし、私も漫画に描きづらいので、なので知っているのは家族だけで、親戚にも基本言っていません(笑)。
――読者に対してコメントはありますか?
三本:もともと自己満足でつけていた日記が多くの方々に読んでいただけて驚いています。
今までSNSは怖いものだと思っていたのですが、悪くないかもと見方が変わりました。インスタでも「すごい落ちこんでいたけど元気が出た」「泣いていたけど笑ってしまった」といったコメントまでいただけて、こちらこそみなさんに感謝したいです。「生きていて、こんなに感謝することある?」って日々思うくらい助けられています。
<取材・文/シルバー井荻>