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渡辺直美の動画をガガが絶賛した「サーブできない!」ってどういう意味?

ヒップホップ由来、ジャスティン・ビーバー経由?

 SNSを見ているとこのように強調表現やスラングが頻出しますが、最近よく見かけるものに「swag(スワッグ)」や「thug(サグ)」があります。 「swag(スワッグ)」はヒップホップでよく使われる言葉で、特にジャスティン・ビーバーがツイッターで多用したことから、アメリカの若者の間に広まっていったといいます。
ジャスティン・ビーバー

ジャスティン・ビーバー

 語源は、「揺れ動く」「よろめく」という意味を持つ「swag」ではなく、「威張った態度」「自信たっぷりな態度」を表す「swagger(スワッガー)」の方。それが転じて「自分らしい生き方、スタイルを持った人」の総称となり、ヒップホップの歌詞などでも多用されるように。  現在では「Cool(クール)」なスタイルの同義語として、「イケてる」「いい意味でヤバい」もの全般に使われるようになりました。  誰かを褒めるときにハッシュタグ(#)として使うとこなれ感が出そうです。

日本語としても浸透した「サグい」「ドゥープ」

 これは必ずしも褒め言葉とは限りませんが、同じヒップホップ由来の言葉に「thug(サグ)」があります。 「thug」は、もともと「凶悪犯」「悪党」「殺し屋」を表すネガティブな意味を持つ言葉でしたが、貧困層のアフリカ系アメリカ人の中で徐々に「人種差別に対する反骨精神」というような意味合いに変わっていったそう。  1993年には人気ラッパーの2PACが、友人たちと一緒に「Thug Life(サグライフ)」という名のラップグループを結成。彼がこの言葉を好んで使ったことから、広くヒップホップ界に浸透し、本来の「ギャングスター的な人生」という意味に「誰に何と言われようと我道を行く」という哲学的な意味が加わっていきました。
「Thug Life: Vol. 1」 Intes

「Thug Life: Vol. 1」 Intes

 現在では、日本でもBボーイ風の雰囲気やファッションに対して「サグい」という言葉で形容することがあります。  また、「dope(ドゥープ)」は「最高」「かっこいい」「ヤバい」の意味。これも「麻薬」や「禁止薬物」などネガティブな意味合いを持ち合わせ、ヒップホップカルチャーの中から出てきたスラングで、最近では日本でもよく見かける言葉です。  ただし、本日ご紹介した英語はどれも若者言葉のため、アラサー世代以上がむやみに使うと“痛い”と思われてしまうかもしれません。TPOには注意して使いこなしましょう。 Sources:「The Online Slang Dictionary.com」「Urban Dictionary」「Dictionary.com」 <文/橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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