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タオルがすぐに黒ずむのはナゼ?洗濯王子に解決方法を聞いてきた

洗濯する人の数だけ洗濯の方法がある

――写真に写っている洗濯機の並びが圧巻なのですが、これらの洗濯機はどのように使用しているのでしょうか。 中村さん「必要なものを全て揃えたら、この並びになりました。手前の二つは定番のドラム式と縦型で汚れ・衣類の量・乾燥の有無、洗うアイテムなどで使い分けています。その奥にあるのが二槽式です。  二槽式は、自分の止めたいところで水を止めて水量が調節できるなど、水の量、回転、脱水すべてが意のまま操作できます。ただし、そのぶんつきっきりにならなくてはならず、毎日の洗濯での使用には現実的でない人も多いかもしれません。」 ――奥の二つの洗濯機は、どのようなものでしょうか。 中村さん「奥の二つは、ドイツのミーレというメーカーのもので、乾燥機とドラム式です。僕が尊敬している洗濯機として揃えています。」

ジョブズが愛用した思想のある洗濯機を尊敬

――尊敬している洗濯機ですか? 中村さん「はい、ミーレについては、思想がある洗濯機だと思っていて、スティーブ・ジョブズも愛用していたそうです。素材や汚れに応じて、適した洗濯をするためのメニューがとても豊富で、水温も常温の水から90℃まで調整ができます。  そのため、運転時間が長かったり作業が面倒だったりするのですが、そこにミーレの思想が詰まっていて、使い手の勝手よりも、衣類がいかに長持ちするか、という点を重視して作られているんです。腕のいいがんこ職人のような洗濯機です」 ――時短重視で汚れをいかに落とすか、とは真逆の発想の洗濯機ですね。 中村さん「もちろん、汚れを落とすことは大事な視点ですが、ミーレのように、衣類を長く大切に使うために、衣類にあわせて衣類をいたわりながら洗濯をする、という考えも大事だと思っています。そして、自分や家族の仕上がりの好みや、衣類にあった洗濯方法が見つかると、洗濯はもっと楽しくなると思っています。人の数だけ洗濯の方法があると僕は考えています」
 洗濯といえば、いかに汚れが落ちるかというところに焦点を当ててしまい、洗濯機や洗剤のスペックありきで問題を解決させようと考えていましたが、そもそも手持ちの洗濯機の使いかたが大事であることを知りました。そして、汚れを落とす以外の観点で、洗濯をしてみるのも新しい視点です。  仕上がりや衣類に合わせて洗い方や洗剤を変えてみると、毎日の洗濯に楽しさがプラスされるかもしれませんね。大事に洗うことで、大事に使うことにつながるように感じました。 【洗濯家・中村祐一】 長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目。「洗濯から、セカイを変える」という信念のもと、2006年から「洗濯アドバイス」という分野を切り開いてきたパイオニア。「洗濯王子」の愛称で、テレビ・雑誌など各種メディアにも多数出演。 <文/瀧戸詠未> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
瀧戸詠未
ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。
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