この日の仕事中にも彼女から着信やLINEの嵐。さすがに仕事が終わった後、彼女に電話をかけると、前日よりは冷静になっていたものの感情的な口調で文句を浴びせられたそうです。
「こちらは淡々と、昨日の別れ話は決して勢いで言ったわけではないことを伝え、電話を切りました。自分の親にはその日のうちに電話で話し、彼女の両親にも事情を説明したうえで後日お詫びにうかがいました」

幸い式場の手配などをする前だったこともあり、最後はそれほど揉めることなく婚約を破棄。彼女も途中からは諦めていたようで何も言わなくなったといいます。
「実は、彼女の性格を考えれば別れ話をした夜のようなことがいつか起きると思っていました。それで彼女がキレたのに便乗して別れ話をしてやろうと思っていたんです。自分からちゃんと話すべきだったのでしょうけど、その勇気がなかった。
別れ方は相手の怒りに便乗し、向こうを悪者にさせる卑怯な手段だったのかもしれません。ただ、彼女と結婚しなくて良かったとは今でも思っています。もっと違う別れ方ができたのではと考えることはありますけどね」
たしかに一方的な別れ方ではありますが、「結婚してもダメになる予感」を持つのは女性の側でもあるケース。結婚してから離婚するよりマシだったかもしれません。
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恋愛・結婚“私の失敗”―
<文/トシタカマサ>
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。