続いてのマウリシオ氏は、フラットアースの地図を見せながら日食や月食の仕組みを解説。平面状の地球を月や地球が円を描くように回転していて、重なる時に日食や月食になるそうです。このとき、プロジェクターが映らなくなるというアクシデントが。しかも2台も作動しなくなったそうで、会場内はざわざわしてきました。

「妨害入ってるね、これ」「
NASAから妨害電波が来てる」という声が聞こえます。20分ほどして復活し、マウリシオ氏は聖書に書かれた平面説を裏付ける聖句についてなど興味深いテーマで講義しました。平面の地球の上には半球のドームがあり、その天蓋に神様が住まわれているそうです。
続いてのスミス氏は、「フラットアースジャパン」の代表ということもあり、弁が立ちカリスマ感が漂います。フラットアース理論では、南極大陸は平面の地球の円形の壁として存在しているとされます。南極に行って実際に証明して来い、と言われるそうですが、南極条約が厳しくて行けない、という丁寧な説明がありました(南極条約に加盟している七カ国に申請が必要でそれぞれ手続きに半年くらいかかるそうです)。私用で行くのは実質不可能とのこと。

さらに自転や公転、地軸の傾きなどの定説の矛盾点を次々と指摘するスミス氏。「地軸の公転と傾きは真っ赤な嘘」だそうです。さらに「
重力は存在しない」という驚きの説が! 「重力は人類史上まだ誰も実証していないただの仮説なんです」と、スミス氏はおっしゃいます。
「物が落ちる」という現象は、「人間に手足がある」というのと同じ「自然の摂理」で「重力は密度と浮力という現象で説明できます」と、アカデミックな理論を展開。さらに講義の内容はディープになり、球体説はフリーメーソンや悪魔崇拝者が広めた説で、その証拠に「獣の刻印」である「666」が随所に出てくるという話がされました。地球の曲率は1平方マイルあたり0.666フィート、公転速度は時速666000マイルなど……。陰謀論好きとしてもテンションが上がります。
それにしても「NASAは全てCG」「自転と公転は嘘」「重力はただの仮説」といった刺激的なワードが次々と出てきて興奮させられつつ、これが大喜利大会だったら優勝だと思うほどのおもしろさです。