どんなに優秀な人でも、対応できる事柄には限界があります。弘明さんは優秀な医師であり研究者であるものの、その大きな取り組みと並行して、人生の伴侶を積極的に探すのは、やや困難なように思います。

弘明さんがまず行うべきことは、恋愛ではないのかもしれません。
と、偉そうに分析をした筆者ですが、実は弘明さんの話を聞いた後、自分も無茶なタスク管理をしているような気がして、凄く自己反省をした次第です(笑)。
筆者は今、通常の仕事をしつつ、秋以降スタートさせたいプロジェクトを2つほど準備中。つまりオーバーワークなのですが、同時に恋愛したいという乙女心を募らせています。その結果、パツパツなスケジュールの中に温度感の高くない異性の誘いを入れて、あとあと時間がなくなり徹夜して泣く……という経験を繰り返していました。
その行動のモチベーションは、弘明さんと同じように
焦りです。もしそんな人にアドバイスをするのなら、「今やるべき大事な仕事から1つずつしっかり片付けていこうよ!」と言うのですが、自分も出来ていない以上、人って自己矛盾に満ちた生き物だよなと思ったりするわけです。
今までの人生に後悔はないからこそ、今後も後悔したくない。弘明さんからそんな感情を読み取ったのですが、それは私の本音かもしれません。彼の中の焦りが消え、本当に心から大切だと思えること、思える人と向き合えることを祈るばかりです。
<取材・文・イラスト/おおしまりえ>
おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:
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