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夫の不倫を許して、今は幸せ。金子恵美さんに聞いた、不倫騒動の舞台裏

 10月5日に発売された、元衆議院議員・金子恵美さんの著書『許すチカラ』。夫の不倫騒動の顛末を明かした本書の発売を前にした9月某日、不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんが、“夫婦の再生”について金子恵美さんを取材しました(以下、亀山さんの寄稿)。
金子恵美『許すチカラ』

金子恵美『許すチカラ』(集英社) 撮影:森本美絵

週刊誌と聞いたときは、金銭問題か薬物だと思った

   2016年2月、出産したその日に夫の浮気を、夫本人から「週刊誌に載ります」と知らされた女性がいる。日本中が騒然となり、誰もが「離婚」という結末を予測していた。だが、あれから4年、夫婦は今も夫婦のままだ。そして浮気された妻は「今、幸せです」と微笑む。  現在、コメンテーターとして活躍している元衆議院議員・金子恵美さん(42歳)が当時のこと、そして今のことを話してくれた。  あの“事件”は、ある意味で衝撃だった。当時、同じく衆議院議員だった夫の宮崎謙介さん(39歳)は男性の育児休暇取得を訴え、話題になっていたからだ。イクメン宣言をしたともいえる夫が、妻の妊娠中に浮気していた、しかもそれを妻が知ったのは出産した当日。文春砲につかまったのだが、それを機に世間はいっせいにバッシングに走った。
出産

写真はイメージです(以下同じ)

「あの日の朝、私は20時間ほどかかって出産。夫はずっと付き添って腰をさすったりして励ましてくれました。その後、夫は用があって地元である京都へ行ったのですが、最終の新幹線で帰ってくると約束していたんです。ところが深夜になっても戻ってこない。やっと来たと思ったら顔面蒼白で立っていた。どうしたの、何があったのと何度も尋ねて、やっと『週刊誌に載ります』と。その瞬間、私は金銭問題か、と体が強ばったのを覚えています」  金銭問題は政治家にとって致命的だ。新潟の市議、県議を経て国会議員2期目となっていた金子さんと違い、宮崎さんは起業家から国会議員に転身して2期目。政治家として脇が甘かったのではないか、いや、はたまた薬物かと金子さんの頭の中では最悪の事態がぐるぐると巡った。 「すると女性問題である、と。正直言って、ちょっと気が抜けたというか(笑)。ただね、私、以前から宮崎に女性問題は気をつけてと忠告していたんですよ。いつかこんなことがあるかもしれないとも思っていたから。だけど本当にあるとは思わなかったし、しかもタイミングが悪すぎますよね」

夫への信頼や敬意を裏切られたのは悲しかった

 そう、世の女性たちを敵に回したのは、妻の妊娠中、しかも京都の「自宅で」というところだった。金銭問題でないとはいえ、政治家として夫としてはもちろん大問題である。 不祥事嫉妬とか悔しいとかではなく、私は女性として悲しかった。私たちは議員1期生として知り合って切磋琢磨してがんばる中で自然とつきあうようになったんです。私自身は結婚願望があまりなかったんですが、宮崎だから結婚する気になった。彼は人として心根がやさしい。妊娠初期に流産しかかったとき、お腹が大きくなっていったとき、本当に大事にしてくれた。信頼していたし敬意ももっていたので、それを裏切られたのは悲しかった」  それでも起こったことはすべて話させた。聞いておかなければ擁護のしようもない。あとから知らない事実がぽろぽろと出てきたら困る。とはいえ、宮崎さんは自分でもどうしたらいいかわからなかったのだろう。そこに至ってやっと「とんでもないことをしてしまった」という思いにかられて、一種のパニック状態に陥っていた。記憶も定かでないところがあった。 「彼の憔悴した様子を見て、責める気にはなれませんでした」
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日本中の目が注がれる中、議員辞職を決めた夫
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