夫の不倫を許して、今は幸せ。金子恵美さんに聞いた、不倫騒動の舞台裏
「離婚」の二文字はまったく浮かばなかった
「私の中では“離婚”の二文字が浮かんだことはまったくなかったんです。それまでに宮崎が私にしてくれたこと、ふたりの関係を考えると、離婚という選択肢はなかった。だけどあまりにもみんなに『普通は離婚するでしょ』と言われると、それほどのことなのか、離婚を考えなければいけないのかと思ったりもしました。みなさんが見ている宮崎は報道されている範囲でしかない、宮崎の本当の姿を知らないのにどうして離婚したほうがいいなんていう判断ができるのかと言ったこともあります」
翌2017年の選挙で、金子さんは落選。離婚したら応援してあげるという声もあったというが、彼女は自分の選択を曲げなかった。そして潔く、政治家として復帰することはないと引退宣言し、テレビ出演や講演活動をするようになった。夫婦でテレビに出たときは「仮面夫婦」と言われたこともある。
夫婦の実態は、ふたり以外に誰も知らない。それなのに表面だけを見て批判するのは、ネットでの炎上の件も含めて非常に危うい。
夫という人間を全否定するのは違うと思った
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio



