シミの原因になるヒーターやコタツの“あたり方”。正しい予防法も
秋冬も紫外線は大敵!夏同様の対策を
――秋冬の外出時も、紫外線に気をつける必要はありますか?
小林:秋冬といえば紅葉や雪ですよね。紅葉をみるために登山をする方も多いでしょう。標高が高くなれば紫外線量は増えるので、秋だからといって油断するとしっかり日焼けしてしまいます。冬でも雪山は反射光はすごいため(スキーのインストラクターさんは顔が真っ黒だったりしますよね)、秋冬だからと言っては油断は禁物です。
――秋冬に使用する日焼け止めにはどのようなものを選べばいいでしょうか。
小林:上述しましたがヒーターやコタツからの近赤外線は肌に悪影響を与えるため、近赤外線もブロックするタイプの日焼け止めが良いと思います。肌への摩擦刺激が少ないよう伸びの良いテクスチャーのものがベター。汗などでとれてしまうため、こまめに塗りなおしてください。
ウォータープルーフタイプは角質層にしっかり入り込み、専用クレンジングなどでしっかり落とさないといけないため、皮膚にダメージを与えやすく乾燥しやすくなってしまう可能性があります。そのため日常使いにはオススメしておりません。スキーなどウィンタースポーツでどうしても使う場合はしっかり保湿もおこない、やさしくクレンジングをしてください。
もし、美容医療を考えるのであれば「水光注射」のような保湿重視のケアがおすすめ。美白・シミ治療によく使われる外用剤「トレチノイン」や「ハイドロキノン」は、効果は高いのですが紫外線の影響を受けやすい肌になります。そのため夏よりも紫外線が弱くなる秋冬は、美白・シミ治療の好適期といえます。
<小林美幸 文/るしやま>
【小林美幸】
聖心美容クリニック美容皮膚科指導医長 兼 熱海院院長。「すっぴんDr.」として、ノーファンデーション主義を貫くクリニックきっての美肌の持ち主。 1
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