――語学番組の『旅するイタリア語』も拝見していましたが、海外でもとても積極的でした。知りたい欲求が強いのでしょうか。
小関「実は僕は初対面ではガツガツいけないほうなんです。撮影現場でも、『この人はどういう間合いが正解なんだろう』と考えてしまいます。そこを間違えて、僕自身も傷つきたくないですし。でもイタリアの方は全員が共通して壁がないんです。目があったらウインクして『チャオ!』と言ってくれる。向こうから話かけてくれるのなら、こちらから話しかけてもいいのかなと思って、積極的に行くことができました」
――番組でも何かを食べて「美味しい」、キレイなものを見て「キレイ」と言っていましたが、こうした取材でも「嬉しい」など、そのときの気持ちを表す言葉をよく口にされる印象です。
小関「それは親や周りからも言われます。
『嬉しい』と言ってくれて嬉しいとか、『美味しい』と言ってくれて嬉しいとか。僕はそう言われてから気づくんですが」
――その魅力を持って、ぜひ海外作品にも進出していってほしいです。
小関「海外でお仕事するということには常にポジティブな気持ちでいます。英語圏もいいですし、なんならイタリア語でお芝居できる機会もあったらいいなって。『お水下さい』って言えますし(笑)。(イタリア語を披露)。新しいことに挑戦するのは好きなので、常にアンテナは張っています。でもまずはみなさん、源斉先生を観てくださいね。特にお祭りのときに隣の澪を見ているところは、源斉先生のステキな表情が出ていると思います」
(C) 2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会
<文・写真/望月ふみ>
スタイリスト/SATOSHI YOSHIMOTO ヘアメイク/MIZUHO (vitamins)
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi