Lifestyle

自分も毒親になりかねない恐怖 「見て見ぬふり」も子にとっては毒

10年前に子どもがいたら…ゾッとする

子育て

※写真はイメージです

 しかし10年ほど経った今は、この考えは大きく間違っていたと理解しますし、あのまま子どもを授かっていたら毒親になっていたのではないかと思うと、怖くなります。  そもそも、私が考えていた「厳しい育て方」や「多少の鉄拳制裁はOK」という考えは、完全に自分の父親から受け継いた教育方針です。それがあきらかに“毒”であったことを今では認識しているので、同じ道を歩まなくてよかった……と心底ホッとします。  子どもは親を見て、親を基準に様々なことを学ぶといいます。だからこそ、コミュニケーションの歪みも引き継がれやすいのですが(もちろん全員ではありませんが)、改めて今後子どもを持つことがあったら、気をつけようと思えます。 「最近はインターネットに色んな情報が載ったことで、毒親育ちも気づきやすくなりました。向き合って解消するのは大変ですが、気づくのが早いと出来ることも増えますから、いい時代になったと思います」  確かに昔は、自分の家や両親がおかしいと気づくことも一苦労でした。現在はヨソがどうかは調べればいくらでも分かる時代ですし、対処方法も沢山出ています。だからこそ、毒親について悩んでいる人は、無理せず自分らしく解決に向かっていければと思うばかりです。 【高橋リエ・カウンセラー】 子供の不登校・ 再不登校を経験して、自身が重度のアダルトチルドレンだと気づく。 心理療法を学びながら自身の問題に取り組むうち、現実はすべて意識の現れで、意識が変われば現実も変わると、身をもって確信。「心理相談所 成城カウンセリングサロン」を運営。著書に『気づけない毒親』『お母さん、私を自由にして!』ほかがある。twitter:@takahashi_rie_ <取材・文・イラスト/おおしまりえ>
おおしまりえ
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ