「早く結婚しろ」「もっと帰省しろ」と迫る…イラッとする親との付き合い方
こんにちは、恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。
毒親とは、いわゆる分かりやすく虐待行為をする親だけでなく、子どもが負担(毒)を感じる事をする親全般を指します。前回記事では、「毒親かどうかの判断の基準は、子どもがどう感じているか」であると、「心理相談所 成城カウンセリングサロン」を運営する、母娘*謎解きカウンセラーの高橋リエさんが、世間に広まった毒親のイメージを一新してくれました。
「世の中の毒親のほとんどは、子どもが気づいてないもの」という本来の毒親の影響力を踏まえ、今回はそんな“嫌いじゃないけどちょっとしんどい親”との距離の築き方を教えてもらいます。
※毒親=米国のスーザン・フォワード(医療関係のコンサルタント、グループ・セラピスト)が作って1989年の著書で使った言葉。学術的な定義はない。
だんだんと老いていく親を見て、話していると疲れるけれど、親だから仲良くしたいし、なるべく言うことを聞かなきゃ……と思う子どもは多いでしょう。親にほんのり抱く苦手意識と愛情の間で、子どもはズバリ親との関係をどのように“ちゃんと”したら良いのでしょう。
「まず、親と無理して仲良くなると子どもは体を壊しますから気をつけましょう。40代以降体に無理が効かなくなった頃に体調に出始め、気づいて距離を取る人が多いです。ケースバイケースですが無理して仲良くなる必要はなく、ご自身の安全が第一と覚えておいてください」(高橋リエさん。以下同)
ちなみに緊急性がある場合としては、親が攻撃的で関わるだけで寝込むといったような、直接的な不調が出ている場合は早期に物理的な距離を取ることを進めるそうです。
「『親が金の無心をする』『容姿をけなす』など、関わると自己肯定感が低くなるような親は、なるべく早い段階で距離を取り、日常的なやり取りをしないことをおすすめします。ただ毒親の中には『パフォーマンス型※』の親もいます。そのため、親がどうやったら黙るかは考えつつ対処するのがベターです」
※パフォーマンス型とは「うちの子って本当に~」と周りに大変さをアピールしたり、「こっちから勘当よ!」「それならもう自殺してやる!」といった演技じみた怒りの爆発のさせ方をする親を指す。
ちなみ本当にひどい親と対峙する場合、一人で戦わない方が良いといいます。子どもは親の前だと、些細なことでも蛇に睨まれたカエル状態になってしまうから。彼氏や夫を頼ったり、第三者がいる場面で対峙したりするなど、親の攻撃が和らぐシチュエーションを考えてから行動するのが良いそうです。
無理して親と仲良くすると、子どもが壊れる
早急に距離を取るべき状況も
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