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38歳バツイチが出会い系アプリをやってみたマンガ、1人目からとんでもない男が

会いまくって、得たものは……

 読んでいて胸がすくくらいに、本書の主人公は男性に会いまくり、時に体の関係を堪能しています。これぞ本物のイケメンパラダイス、中には若干難ありな相手もいますが、概ね充実した時間を過ごしています。 38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記 38歳といえば、ほどよく脂がのった印象です。もしかしたら独身者の場合、金銭的にも性的にも一番自由を謳歌できる年齢なのでしょうか。本書を読んで、虚しくなる女性もいるかもしれませんし、羨ましくなる女性もいるでしょう。漫画としてはとてもおもしろく、一気に読んでしまいましたが、私にはひとつ疑問が残りました。

マッチングアプリに真実の愛はあるのか

 マッチングアプリの中に真の恋愛はあるのだろうか、という点です。本書の主人公は、あえて恋愛に発展するのを避けている風にもとれます。恋愛って、のめり込むとめんどうくさいですもんね。いや、めんどうくささの中にカタルシスがあるのですが。  女性だけではなく、男性も楽しめて、何かを学べる一冊。何か、は人それぞれの恋愛観やセックス観、あるいは人生観かもしれません。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― <文/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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