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がんの夫と過ごした最後の2週間。交互にくる温かい時間と苦しい時間

シモの世話も貴重な経験に

 初めて真剣に介護生活を送りましたが、毎日午前中にはヘルパーさんが来て体を綺麗にしてくれましたし、2日に1回は看護師が様子を見に来てくれ、週に1度は訪問入浴と訪問医療が入ったので、意外とにぎやかな毎日。入れ替わり立ち替わり誰かが来るので、心細さを感じることはほぼありませんでした。
シモの世話も貴重な経験に

シモの世話も貴重な経験に

 いわゆるシモの世話も、子育て経験のない私にはわからないことばかりでしたが、やってみればなかなか面白く、どうすれば夫が快適に用を足せるか、オムツや尿取りパッドの選び方や使い方をヘルパーさんと試行錯誤しながら話し合い、大変良い経験になりました。  思っているよりも全然抵抗はなく、夫がたくさん尿を出しているとわかると、むしろ愛しく感じるほど。これも経験してみないとわからないことで、夫には本当に感謝です。

温かい時間と苦しい時間が交互に……

 とはいえ、夜突然苦しみだしたときや、夜中にせん妄(※)により身に付けているものを全部はがして騒いだときは、さすがに私もうろたえ、半泣きで看護師に助けを求めたことも。
温かい時間と苦しい時間が交互に……

温かい時間と苦しい時間が交互に……

 真っ暗の中、夫を見ながら仕事をした日もあり、結果的に2週間のうち、後半はほぼ寝ずに過ごしていたように記憶しています。  今思えば、温かい時間と苦しい時間が交互にくるような、心身ともにかなりきつい日々でしたが、訪問入浴でお風呂に入っているときの夫の幸せそうな表情や、ヘルパーさんに体を拭いてもらった後の穏やかな寝顔を思い出すと、家に戻してあげて本当によかったと心から思いました。  さて、次回はついに訪れた、夫との最後の瞬間についてつづりたいと思います。 (※)せん妄とは、突然発症する意識障害の一つです。意識が混濁し、興奮状態になったり、幻覚が見えたりするなどさまざまな症状が出る病態です。 ―シリーズ「私と夫の1063日」― <文/関由佳> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
関由佳
筆跡アナリストで心理カウンセラー、カラーセラピストの資格も持つ。 芸能人の筆跡分析のコラムを執筆し、『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ)などのテレビ出演も。 夫との死別経験から、現在グリーフ専門士の資格を習得中。 Twitterブログ
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